パキラの株元や枝が倒れてぐったりしている。ちゃんと水やりしていたのになぜ?
パキラを長く育てていると、株元や枝が不安定になり、パキラが倒れてくることがあります。
バランスを崩して鉢ごと倒れてしまうこともあるかもしれません…。
そこで今回は、パキラの枝や株元が倒れてくる時によくある原因とその対処法について解説します。
パキラが倒れてくるときによくある原因は?
パキラが不安定になって倒れてくるときによくある原因には、以下のようなものがあります。
2年以上植え替えないまま放置中
2年以上パキラを植え替えていない場合、鉢の中で根がぎゅうぎゅう詰めになっている可能性が高いです。
根詰まりを放置していると、根が蒸れて傷み、株元がしっかり支えられなくなります。
根詰まりの対処法
- 最低でも2年に一度、春~初夏に植え替える。寒い時期の植え替えは控えた方が無難
- 根が詰まっている場合、不要な根をカットすることも有効
- 植え替えの際には排水性の良い土を使い、根の成長を助けることも重要
★☆管理人の一口メモ:土は時間とともに粒が崩れ、徐々にカチコチに固まっていきます。そうなると鉢の中が蒸れやすくなり、どうしても根が傷みやすくなるのです。
水の与えすぎ
パキラは、土が乾かないうちに次から次へと水やりしていると根腐れを引き起こし、株元がぐらつきます。
根が健全でないと株全体を支えきれなくなり、結果として株が倒れやすくなるのです。
水やりの改善策
- パキラは土が乾いてから水を与えるのが基本
- 春~秋は土の表面が乾燥したタイミングで、鉢底から水が流れる程度にたっぷり与える
- 冬は土が乾いて、さらに3日ほど経ったら土の約1/3が湿るくらいの量の水を与える
- 受け皿に溜まった水はこまめに捨てることも重要
★☆管理人の一口メモ:特に冬は根腐れを起こしやすい時期です。暖かい時期と同じ感覚で水やりしていると、高確率で根腐れを起こします。季節の変わり目は油断注意!
光の不足
パキラは耐陰性のある植物ですが、あまりにも光が不足すると株が弱り、倒れやすくなります。
日光を十分に浴びないと、植物は光を求めて上へと伸びる傾向がありますが、このとき株や枝が不自然に細くなり、不安定になりがちです。
光線不足の対処法
- 室内なら南~東向きの窓際に置く
- 気温が許すなら屋外の半日陰に置くと生育が良くなる
- 鉢植えの場合は定期的に鉢を回し、全体に光が当たるようにする
- 冬季など光が少なくなる季節は、補助的に植物育成LEDライトを使用するのも良い
★☆管理人の一口メモ:植物育成ライトも良いけど、個人的にはやはり南~東向きの窓際に置くのがおすすめ。光合成には光だけでなく、適度な風も必要です。
土が合っていない・劣化した土
土が適切でないとパキラが十分に根を張れず、株元が不安定になります。
特に、排水性の悪い土や粒の崩れた古い土を使っていると水が根に溜まりやすく、根が弱って株全体が倒れやすくなります。
適切な土の選び方
- パキラには、軽い培養土や、排水性に優れた観葉植物用の土を使う
- 鉢の底には軽石や鉢底石を敷いて、余分な水がしっかりと流れるようにする
- 土が経年によって粒が崩れて団子状に固まってくるため、最低でも2年に一度は新しい土に交換する
★☆管理人の一口メモ:特に赤玉土は粒が崩れやすいので要注意。経験上、安価なものだと粒が崩れやすい。赤玉土や鹿沼土を使うなら、ホームセンターにある硬質タイプだと粒が崩れにくくて根も傷みにくいです。
パキラを倒れにくくするための日常管理のコツ
パキラが倒れないようにするためには、日々の管理が重要です。次のポイントを押さえて、健康なパキラを育てましょう。
1年~2年に一度の植え替えで土を更新
パキラは最低でも2年に一度は植え替え、根詰まりを解消しましょう。
また、土は経年とともに粒が崩れてカチコチに固まってきます。新しい土に更新することで、根の健康をキープできます。
室内管理の場合、虫が湧きにくい「室内向けの土」がおすすめです。
水やりチェッカーを活用してみる
水やりのタイミングが分からない場合は、水やりチェッカーを使うと失敗を防ぐことができます。
過剰な水やりは根腐れの原因です。土が乾いてから水を与え、常に根が湿っていないようにしましょう。
冬は水を与え過ぎない
冬は寒さによってパキラの生育が鈍ります。
暖かい時期と同じ頻度で水を与えていると、高確率で根腐れを起こしてしまいます。
冬は土が乾いて、さらに3日ほど経ってから水を与えるようにしてください。
パキラが倒れてきた?株元や枝が不安定になる原因と対処法【まとめ】
パキラが倒れてくる原因は、根詰まりや水の与えすぎ、光不足、土壌の質などさまざまです。
しかし、適切なケアと管理を行うことで、パキラを安定させ、健康に育てることができます。