室内でも南向きの窓際で育てたら、屋外で育てたのと同じくらい丈夫に育つのかな?
このような疑問がふと浮かび、今回、半年ほど実験してみました。
実験の結果、思っていたよりも成長具合に差が出たので、今回は実際の写真とともにその違いをご紹介したいと思います。
室内で育てたパキラと屋外で育てたパキラ、比べてみた
置き場所以外はほぼ同じ条件(同じ土、追加肥料なし)で育てました。
屋外管理のパキラは全体的にギュッと締まり、葉の色も明るく張りがあるのが一目瞭然です。
室内管理といっても、日当たりの良い南向きの窓際に置き、サーキュレーターを24時間まわしていましたが、これだけの差が出てしまいました。
室内で育てたパキラの特徴
- 葉と茎をつなぐ葉柄が間延びしてややだらしのないフォルム
- 葉が垂れたようになってイマイチ張りがない
屋外で育てたパキラの特徴
- 葉柄が間延びせず全体的にギュッと締まったフォルム
- 葉っぱ自体にハリがあり、葉柄も垂れ下がっていない
室内であっても南向きの窓際なら、屋外管理と同じくらい丈夫に育ってくれるはず…と思っていましたが、
やはり屋外の日光と風通しには敵わないということが分かりました。
パキラを室内で育てるメリットとデメリット
屋外で育てたパキラ【左】と室内で育てたパキラ【右】
メリット
- 温度管理しやすい: 室内では温度を一定に保ちやすく、パキラが好む20℃前後の環境を維持できます。
- インテリア効果: パキラは、観葉植物として人気があり、花びらのように広がる葉はインテリアを引き立てます。風水的にも「金運を呼ぶ」とされ、縁起の良い植物です。
- 害虫被害が少ない: 室内に置くことで、屋外に比べて害虫の被害が少なくなります。特にアザミウマやアブラムシなどの害虫を防ぎやすいです。
- 葉焼けのリスクが低い: パキラは明るい間接光を好むため、室内で適切な光量を確保することで、葉焼けを防ぐことができます。
デメリット
- スペースの制約: 室内で育てる場合、パキラの成長に伴ってスペースが狭くなり、置き場所に困ることがあります。
- 過湿のリスク: 室内は風通しが制限されるため土が乾きにくく、どうしても根腐れのリスクが高くなります。
- 光が不足しがち: 室内では日照が不足しやすく、パキラの成長が遅くなったり、間延びして弱々しい樹形になりがちです。
- 空気の循環が不十分: 室内では空気の流れが悪く、湿気がこもりやすいため、病気が発生しやすくなります。定期的な換気が必要です。
パキラを屋外で育てるメリットとデメリット
メリット
- 自然光をたっぷり受けられる: 屋外では、パキラが十分な日照を受けられ、光合成が活発に行われるため、健康的に育ちます。
- 成長が促進される: 屋外での自然環境は、パキラの成長を促進します。特に春から夏にかけては、気温や湿度が適しており、成長速度が早くなります。
- 空気の循環が良い: 屋外では風通しが良いため、空気が常に循環し、植物にとって良い環境が維持されます。これにより、病気の発生リスクが低くなります。
- 水はけが良い: 屋外に植えることで、自然の雨水が土壌に適切に浸透し、水はけが良くなります。これにより、根腐れのリスクが減少します。
デメリット
- 気候の影響を受けやすい: 屋外では、寒さや強風、豪雨などの天候変化に晒され、パキラがダメージを受けることがあります。特に冬場の寒さには弱いです。
- 害虫や病気のリスクが高い: 屋外では、害虫(アブラムシ、ハダニ、カイガラムシなど)や病気(根腐れ病、葉焼けなど)のリスクが高まります。
- 過乾燥や過湿のリスク: 屋外では、乾燥しすぎたり、逆に大雨で過湿になったりすることがあります。水やりの管理が必要ですが、天候次第では難しい場合があります。
- 成長が不均一になる可能性: 屋外での環境が厳しい場合、成長が不均一になり、形が乱れることがあります。特に直射日光にさらされすぎると、葉焼けを起こすことがあります。
室内で育てたパキラと屋外で育てたパキラの違い【まとめ】
ということで、今回は室内と屋外の両方でパキラを育ててみた結果をご覧いただきました。
どちらが正解というわけではなく、メリットとデメリットを理解したうえで置き場所を選んでみてくださいね。
ただ個人的には、せっかくなら丈夫な株に育てたいので、気温が許す限りは屋外管理を選びたいと思っています。
- 屋外のパキラに比べて、室内のパキラは全体的にぐったりして葉柄も葉もハリが足りない
- 室内でも明るい南向きの窓際に置き、サーキュレーター回しっぱなしでも、屋外管理のパキラには敵わなかった
- 丈夫な株に育てるためには、日光と風通し両方が欠かせないということが分かった