編み込みされたパキラってお洒落だけど、ちゃんと育つのかな…?
幹が編み込まれたパキラはインテリアとしても人気が高く、店頭でよく見かけます。
しかし、なぜパキラが編み込みされているのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、パキラが編み込みされている理由、そのメリットとデメリット、そして長く育て続けるコツや解いて育てる方法を紹介します。
パキラが編み込みされている理由は?
パキラが編み込みされている主な理由は、見た目の美しさと安定性にあります。
デザイン性
パキラは編み込むことで独特のデザイン性が生まれ、インテリアとしての価値が高まります。
単なる直立した幹ではなく、曲線的で動きのある形状は、植物をインテリアの一部として使いたい方にとって魅力的です。
編み込みパキラはお値段もそこそこするよね。
安定性の向上
パキラは幹を編み込むことで、幹同士が絡み合い、植物全体がしっかりとした構造を持つようになります。
特に若いパキラの場合、編み込むことで支え合う力が働き倒れにくくなります。
パキラを編み込みにするデメリットは?
おしゃれかもしれないけどなんだか苦しそう。。
編み込みされたパキラを見て、このような気持ちになる方も多いかもしれません。
そこで、次はパキラを編み込みで育てるデメリットを見ていきましょう。
根詰まりや栄養不足のリスクが高め
編み込みによって幹が密接に絡み合うことで、成長途中での通気性が悪くなり、根詰まりや栄養不足が起こる可能性があります。
幹が互いに支え合うことで安定性が得られる反面、葉が密集して風通しが悪くなり、害虫が発生するリスクも高まります。
成長が制限される可能性が高い
編み込まれた幹は物理的に絡み合っているため、自然な成長を阻害する恐れがあります。
パキラは本来自由に枝を伸ばし大きく育ちますが、編み込むことで成長の方向が制限され、自然な樹形を保つのは難しいでしょう。
編み込みされたパキラを長く育て続けるコツ
編み込みパキラを長く育てるためには、適切な管理とケアが必要です。ここでは、長く健康に育てるためのポイントを紹介します。
水はけの良い土を使おう
編み込みパキラは幹が密接しているため、蒸れを防ぐためにも水はけの良い土を使用することも重要です。
室内管理の場合は、室内向けにブレンドされた土を使うと、コバエやカビなどが湧きにくくなります。
水やりは土が乾いてからが基本
パキラは過湿を嫌うため、土が乾いてから水を与えるのが基本です。
水やりのタイミングがイマイチ分からない場合、水やりチェッカーがあると便利です。
定期的な剪定で風通しを確保
編み込みパキラは葉が密集しやすいため、適度な剪定を行うことで、風通しを確保できます。
風通しが悪いと害虫の発生リスクも高まります。
窓を閉め切る時期はサーキュレーターをフル活用
編み込みパキラは幹が絡み合っているため、どうしても通気性が悪くなりがちです。
そのため、風通しの良い場所に置くことで、湿気やカビの発生を防ぐことができます。
窓を閉め切る時期はサーキュレーターを使い、湿気や冷気が一か所に停滞しないよう気を配ります。
パキラの編み込みをほどいて育てる方法
編み込みをほどいて、自然な樹形を楽しみたいな。
編み込まれたパキラの幹をほどいて育てることも、もちろん可能です。
ただ、編み込みが完全に固定されている場合や長期間その状態で成長してきた場合には、幹や植物にストレスを与えるリスクもあります。
以下に、編み込まれたパキラの幹をほどいて育てる具体的な手順と注意点を解説します。
まずは健康状態をチェック
まず、パキラ全体の健康状態を確認します。幹が太く、葉が健康的であれば、ほどいても問題ないでしょう。
ただし、明らかに元気がなく弱っている場合、ほどくことでさらにストレスを与える可能性があるため、その際は作業を控え回復を優先します。
幹を少しずつほどく
幹をほどく作業は慎重に行う必要があります。
無理に引っ張ったり、急いでほどこうとすると、幹が傷つく可能性があるため、ゆっくりと進めてください。
- 編み込まれた部分を手で軽く引っ張り、ゆるみを作ります。
- 幹が自然にほどける方向に少しずつ動かしていきます。
- 幹の繊維が裂けないよう、植物に負担をかけないように注意しながら作業を進めます。
場合によっては、接着材等が使われているケースもあり、完全にほどくことが難しいかもしれません。
その場合は、ほどける部分だけを引き離すのが安全です。
水やりと湿度管理
編み込みをほどいた後、しばらくはストレスを感じることがあります。そのため、環境を整えて回復を助ける必要があります。
- 水やり:編み込みをほどいた後は、土の乾き具合を注意深く観察し、適切な水やりを行いましょう。特に根に負担がかからないよう、過剰な水やりは避けます。
- 湿度:パキラは湿度が高い環境を好むため、ほどいた直後は霧吹きで葉に水を与えると良いでしょう。また、植物の周りの湿度を適度に保つことで、幹の回復を助けます。
支柱を使って幹をサポートする
ほどいた直後の幹は、これまで編み込まれていたために自立しにくくなる可能性があります。
この場合、支柱を使って幹をサポートするのがおすすめです。
- 幹を優しく支える程度の柔らかい素材の支柱を使用します。
- 幹が成長して自立できるようになるまで、支柱で安定させておきます。
- 支柱は、強く縛りすぎないようにし、植物の成長を妨げないように設置します。
新しい環境に適応させる
編み込まれていた状態から解放された幹は、新しい形状で成長する必要があります。そのため、環境に適応させるための注意点があります。
- 日光:ほどいた後は、パキラが適度な光を受けられるように、明るい場所に置きます。ただし、直射日光は避け、間接光が当たる場所を選びましょう。
- 風通し:ほどいた幹はしばらくの間、通気性の良い環境を好みます。風通しの良い場所に置くことで、病害虫の発生を予防し、幹が健康に成長するのをサポートします。
成長を観察しながら剪定
ほどいた幹は、今後新しい成長パターンに移行します。
成長を観察し、必要に応じて適度な剪定を行うことで、健康的な形を保つことができます。
- 剪定:不規則な成長を防ぐために、ほどいた後の枝が過度に伸びた場合は、適度に剪定を行います。これにより、植物全体のバランスを保ち、新しい枝や葉が健康に成長するのを促します。
忍耐強く待つ
編み込まれていた幹が自然な形状に戻るには、時間がかかる場合があります。
ほどいた直後は、幹がまだ不自然な形をしていたり、弱々しく見えることもあるかもしれませんが、少しずつ成長とともに安定していきます。
長期的な視点で植物を観察し、適切なケアを続けることが重要です。
編み込みをほどく際の注意点
- 無理にほどかない:強く絡まった幹を無理にほどこうとすると、幹が裂けたり、植物に大きなダメージを与える可能性があります。ほどくのが難しい場合は、そのままの形で育てるか、無理せず自然にほどけるまで待つのが賢明です。
- 傷つけないよう注意:ほどく際に幹や根を傷つけないよう、細心の注意を払いましょう。幹に傷がつくと、病害虫が侵入するリスクが高まるため、作業中は慎重さが求められます。
- 成長が遅くなる可能性:編み込みをほどくと、幹の物理的なサポートがなくなるため、植物の成長が一時的に遅くなることがあります。この場合も焦らず、ゆっくりと新しい環境に適応させましょう。
パキラはなぜ編み込みされてるの?解いて育てる方法も解説【まとめ】
パキラが編み込みされている理由は、デザイン性と安定性の両方にあります。
編み込みパキラには見た目の美しさや幹の強さといったメリットがある一方で、成長の制限や栄養不足のリスクも伴います。
長く健康に育てるためには、適切な水やりや日光管理、剪定、施肥、そして風通しの良い環境が必要です。
パキラをインテリアとして楽しむだけでなく、しっかりとしたケアを行うことで、長く愛される植物に育てていきましょう。