パキラの葉が上の方だけ茂って、株元がスカスカになって不格好…。
とお悩みの方は少なくありません。
この現象はパキラでよく見られますが、適切に対処すればギュッと締まったカッコいい樹形を取り戻すことが可能です!
そこで今回は、パキラの葉が上部だけ茂る原因と対処法、樹形の整え方について詳しく解説します。
パキラが上の方だけ葉が茂る原因は?
パキラの上の方だけ茂る場合、よくある原因には以下のようなものがあります。
光不足
- 原因:光を求める性質を持つパキラは、日当たりの良い場所で上部の葉を広げます。一方で、株元や下部の葉は日陰になりやすく、次第に枯れてしまうことがあります。
- 例:室内の奥まった場所や、日差しが当たりにくい北向きの窓辺に置かれている場合。
剪定不足
- 原因:長期間剪定を行わないと、上部ばかり成長してしまい、樹形のバランスが崩れます。
- 例:自然な成長に任せて枝葉を放置している場合。
鉢が小さい
- 原因:根が鉢の中で密集すると、栄養が十分に行き渡らず、下部の葉が弱りやすくなります。
- 例:購入当初の鉢で何年も育てている場合。
自然現象
- 原因:植物は古い葉を枯らして新しい葉を成長させる新陳代謝を行います。これにより、下部の古い葉が自然に減少することがあります。
- 例:特に管理が悪いわけではないのに、時間とともに下部の葉が減っていく場合。
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上の方だけ茂ったパキラの剪定方法
パキラが上の方ばかり茂ってしまった場合、適期に剪定することで初心者でも簡単に仕立て直すことができます。
春~初夏がベストタイミング
春~初夏(4月~6月ごろ)の成長期が最適です。この時期に剪定を行うと、新しい芽が出やすくなります。
春~初夏にかけては回復力も高いので、失敗もしにくいです。
切れ味の良い清潔なハサミでカット
上部で茂りすぎている枝を観察し、切る位置を決めます。株全体のバランスを考慮しながら剪定しましょう。
下部の枝や株元に光が届くよう、密集している部分を重点的に剪定します。
明るく風通しの良い場所に置く
葉が大幅に減った場合、新しい葉が展開するまでは土が乾きにくくなります。
水やりは土が乾いてから、土全体の約1/2が湿るくらいで構いません。
2週間ほどで新芽が出てくる
うまくいけば2週間ほどで新芽が出てきます。
新しい葉が出てきたら徐々に水やりの頻度を増やし、土が乾いたらたっぷり与える通常の水やりへ戻します。
パキラの葉をバランス良く茂らせるコツは?
パキラの葉をバランス良く茂らせたいなら、以下のポイントを押さえておきましょう。
室内なら南~東向きの窓際に置く
パキラを明るい場所に移動します。室内なら、南向きや東向きの窓際が理想的です。
日当たりが弱い場合は、植物育成ライトを使用して補光します。
1~2年に一度、春~初夏に剪定する
上部の葉や枝を剪定し、株元や下部に光が届くようにします。
剪定した枝は挿し木として再利用することも可能です。
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1~2年に一度、春~秋に植え替える
根詰まりを防ぐために、最低でも2年に一度は植え替え、ひと回り大きな鉢に植え替えます。
植え替え時には古い土を軽く落とし、新しい土を使用してください。
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パキラが上の方だけ葉が茂る原因と対処法【まとめ】
パキラが上の方だけ葉が茂り、株元がスカスカになる現象は、光不足や肥料の偏り、剪定不足などが原因であることが多いです。
しかし、適切な対処を行えば、美しい樹形を取り戻すことができます。
今回の記事を参考に、上だけが茂り過ぎたパキラを仕立て直してみてくださいね!