100均のパキラの育て方は?大きく育てるコツを解説!

100均パキラの2年後 よくあるトラブル

大きなパキラは値段も高い。すぐ枯らしてしまったらと心配…。

観葉植物を購入する際にこような不安を抱かれる方は多いのではないでしょうか?

そんな方におすすめなのが100均の観葉植物!

なかでもパキラは、花びらのように広がる涼し気な葉が人気のグリーンです。

そこで今回は、100均の小さなパキラを大きくする育てる方法を紹介します。

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農業高校で園芸を専門に3年間学ぶ。100均で見つけた小さな実生パキラを大きく育てたことがきっかけで観葉植物に目覚める。賃貸の一室でパキラを試行錯誤しながら栽培して得た知識をブログで発信中!

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100均のパキラの育て方は?大きく育てるコツを解説!

パキラの生長ブログ

最初から大きな株を購入するのもよいですが、小さな株を大きく育てていく過程を見ていくのもとっても楽しいですよ。

今回は、100円ショップで購入した小さなパキラを大きく育てる簡単な方法をご紹介します。

春~秋は屋外管理

100均のパキラ

100均で購入した小さなパキラを大きくするために欠かせないのが十分な日光と風通しです。

植物が大きく育つために欠かせないもの3つをご存じですか?

それは、「日光」「水分」「風」です。特に忘れがちなのが風になります。

植物は風をうけることで葉にある気孔の開閉が活発になり、光合成もさかんにおこなわれるようになります。

日光を好むパキラ

ずっと室内に置きっぱなしでは、どうしても風通しの面で屋外には劣ります。

ただ、パキラは寒さが苦手です。その反面、暑さには強いという特徴をもちます。

最高気温が安定して15度以上になってきたら屋外の半日陰に置いてみましょう。

数日かけて少しずつ移動することで葉焼けを防ぐ!

徐々に日光に慣れてきたら少しずつ日向に移動します。

いきなり直射日光に当てると、葉が焼け焦げたり傷む「葉焼け」を起こしやすいです。(下写真)

葉焼けにより色抜けしたパキラの葉

ただし、真夏だけは半日陰に移動するのが無難です。高温期は葉焼けを起こしやすいためです。

パキラの葉の色が抜けたようになる原因と対処法はこちらの記事を参考にしてみてね。

1~2年に一度の植え替え

パキラの鉢替え

100均のパキラを大きくしたい場合に必要となるのが植え替えです。

100均で売られている観葉植物の多くがミズゴケのような質感の土に植え付けられているはずです。

このような土は保水性が高く、水やりの手間が最小限に抑えられるそうですよ。そのため、保水性の高い土は市販(特に100均)の植物に使われていることが多いです。

その証拠に、100均で売られている植物の土は、ビショビショかカラッカラのどちらかである場合が多いはず。(下写真)

100均植物の根鉢

ただ、パキラをより大きく育てたいという場合、より水はけにすぐれる土に植え替えるのが望ましいでしょう。

その方が根の張りもよくなるからです。

パキラの植え替え

パキラの植え替えに適しているのは春から秋の暖かい時期です。気温が低い時期の植え替えは株に大きな負担となるため避けます。

根詰まりを起こしていないのに植え替える必要はあるの?

何より、パキラは多湿を嫌う植物です。

何年も植え替えないままだと、土がどんどん団子状に固まって水はけが悪くなっていきます。

その結果、根腐れを起こしやすくなったり、根の張りが悪くなったりすることもあるのです。

「根詰まりを解消するため」だけではなく、

  • 「古くなって水はけが悪くなった土を新しいものに更新する」
  • 「土の養分を補給する」

などのためにも、鉢植えのパキラは1~2年に一度は植え替えをするのが望ましいでしょう。

観葉植物の土

市販の観葉植物の土(上写真)に、下写真の「赤玉土(小粒)」を半々くらいに混ぜ込むと、よりパキラの好む排水性にすぐれる根張りのよい土にすることができますよ。

赤玉土(小粒)

100均のパキラを大きくする方法③冬場は最低でも10度は保つ

パキラは寒さに強くありません。耐えられるのは5度程度までといわれますが、それは枯れないための最低限の気温です。

特に、100均で購入してすぐの小さな株はまだ寒さに耐えられるほどの体力がありません。

そのため、最低でも10~15度程度は保ってあげるのが理想的でしょう。

水やりは土が乾いて3~4日してから!

パキラの水やり

特に、パキラが弱りやすいのが秋から冬にかけての気温が下がる時期です。この時期は気温の低下により、根が水分を吸い上げる力が徐々に弱り始めます。

この状態で、暖かい時期と同じように水やりした場合、吸いきれずに残った鉢内の水分が根を傷ませ根腐れを起こす恐れがあるのです。

パキラの表土

▲緑色から茶色に変化し木質化が進む

気温が下がってきたら徐々に水やりを控え目にします。具体的には、

土が乾いてからたっぷりと水やり⇒土が乾いて2~3日ほどしてから水やり⇒土が乾いて3~4日ほどしてから水やり

のように、少しずつ間隔を空けて水やりするようにしていきます。このようにすることで、樹液の濃度を高く保ち耐寒性を付けることが出来ます。

幹が太くなったパキラ

▲100均で購入して約一年半後、どんどん太くなる幹!

 

パキラを育てているなら持っておくべき!便利な園芸アイテムはこれ

水やりチェッカー「サスティー」

100均のパキラを大きく丈夫に育てたい。

そんな方におすすめの園芸アイテムのひとつが水遣りチェッカー「サスティー」です。

土に挿しておくだけで土の乾き具合を可視化できる

サスティー

サスティーは土に挿しておくだけ。

これだけで土の乾き具合を測定し、最適な水やりのタイミングを知ることができます。

土が乾いたら白、湿っていれば青。根腐れを防止して管理を楽に

サスティー

  • 土が濡れている…青
  • 土が乾いている…白

春~秋の暖かい時期はサスティーが白になったタイミングでたっぷりと水を与えます。

逆に、生育が緩慢になる冬はサスティーが白になって、さらに3日ほど経ってから土の約1/3が湿るくらいの量の水を与えます。

パキラはあまり広く根を張らないという特徴もある。水を遣り過ぎると根腐れを起こしやすいよ。

中芯は半年~9か月に1回程度交換。本体は繰り返し使えてエコ

サスティーのレフィル交換

水やり後、数分経っても色が変わらなくなってきたら中芯交換のタイミング。

中芯さえ交換すれば本体部分は繰り返し使えるのでとってもエコです。

使用頻度にもよるけど、筆者の場合は1年に1回中芯を交換するくらいで問題なく使えているよ。

 

100均のパキラの育て方は?大きく育てるコツを解説!【まとめ】

パキラ

今回は、100均の小さなパキラを大きく育てる簡単な方法をご紹介しました。

パキラを大きく育てるために重要なのが置き場所です。観葉植物としてのパキラのイメージが強い方も多いでしょう。

しかし、本来のパキラは太陽の光をサンサンと浴びながら高さ15mにもなる大木です。

特に、春から秋の暖かい時期はとてもよく育ちます。この時期に日光が足りないと、茎や枝ばかりがひょろひょろと間延びする徒長(とちょう)を起こしやすいのですね。

パキラの生長ブログ

パキラを大きくしたい場合、まずは「パキラ=観葉植物=室内で育てる」という概念を取っ払うことが必要になるでしょう。

100均パキラの一年半後▲100均で購入して一年半後のパキラ

100均のパキラを大きくする方法

  • 春から秋にかけての暖かい時期はできるだけ屋外に置く
  • 1~2年に一度はひとまわり大きめの鉢に植え替えて根詰まりを防ぎ、新しい土に更新する
  • 気温が下がる時期は10度以下の寒さに当てないように気を付ける。できれば15度は欲しいところ。
  • 水遣り管理を楽にして、水の遣り過ぎによる根腐れを防いでくれる便利アイテムもある

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