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パキラの挿し木はどこまで大きくなる?実生株との見分け方も解説

パキラの実生と挿し木の比較 基本知識

パキラの挿し木ってどれくらい大きくできるのかな?実生株との違いも知りたい。

パキラを増やす方法の一つに「挿し木」がありますが、挿し木で育てたパキラがどのくらい大きくなるのか、

また実生株との違いについて気になる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、パキラの挿し木がどこまで成長するか、また挿し木株と実生株の見分け方について解説します。

挿し木で増やしたパキラを健やかに育てるためのコツも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事を書いた人
meme

農業高校で園芸を専門に3年間学ぶ。100均で見つけた小さな実生パキラを大きく育てたことがきっかけで観葉植物に目覚める。賃貸の一室でパキラを試行錯誤しながら栽培して得た知識をブログで発信中!

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挿し木のパキラはどれくらい大きくなる?

剪定したパキラの枝

パキラは挿し木であっても、元株と同じくらい大きく育てることが可能です。

挿し木でも元株並みに育つ

挿し木で増やしたパキラであっても、成長のポテンシャルは高いです。

条件さえ合えば元株と同じくらい、さらにはそれ以上に成長することもあります。

成長速度は環境条件によって左右する

挿し木のパキラの成長速度は、環境条件に大きく左右されます。

  • 日当たり:パキラは直射日光を嫌いますが、明るい間接光を好みます。大きく育てるなら、日当たりの良い窓辺に置くのが理想です。
  • 適度な水やり:土が完全に乾く前に水を与えることが大切です。ただし、水を与えすぎると根腐れの原因となるので注意します。
  • 15度以下は避ける:パキラは暖かい環境を好みます。理想的な温度は15~25℃で、特に冬場は寒さから守る必要があります。

環境が合えば大木に生長

屋外で育てたパキラ

▲挿し木で増やしたパキラ(2年目)

挿し木で育てたパキラも、条件さえ整えば1~2メートルほどの高さに成長することがあります。

挿し木から育てたパキラは、親株の遺伝子をそのまま引き継いでいるため、特別な制約なく大きく育ちます。

 

パキラの挿し木と実生株、見分け方と違いは?

パキラの挿し木と実生株の違い

パキラは挿し木だけでなく、実生でも育てることができます。実生株とは、種子から育てられた株のことです。

ここでは、実生株と挿し木株の見分け方や違いについて解説します。

※実生株とは?…種子を蒔いて発芽させた株。成長速度は実生株のほうが早いことが多く、挿し木に比べて幹の太さや根の広がり方がしっかりしていることが多い。

実生株と挿し木株の見分け方

実生株と挿し木株を見分けるためには、幹の基部や根の状態を確認するのがポイントです。以下の方法で見分けることができます。

幹の基部の太さ

パキラ(実生株)

実生株のほうが幹がしっかりと太く、挿し木株は基部が細いことが多いです。

成長が進むにつれて、実生株は特に基部が太くなりやすいのが特徴です。

根の状態

根詰まりを起こしたパキラ

▲実生株のパキラ。根がみっちり張っていて力強い。

植え替えを行う際に、根を確認することで見分けがつきます。

実生株の根は、中心に一本太い根があり、その周囲に細かい根が伸びる形をしています。

挿し木株の場合は、中心の太い根がなく、細かい根が広がる形になります。

最初の葉が双葉なら実生

パキラの実生株

小さな苗の場合、挿し木か実生株が見分けにくいですが、そんなときは葉を確認してみましょう。

株元近くに双葉があるなら実生株です。

実生株と挿し木株の違い

屋外で育てたパキラ

▲挿し木で増やしたパキラ。十分に成長するまではやや頼りない印象。

挿し木株と実生株は、以下の点で違いがあります。

根の形状

パキラの植え替え中

▲実生株は太い根を中心に、広がるように細い根が伸びているのが特徴。

実生株は直根系(一本の太い主根がしっかりと地中に伸びる)で、根が広がりやすく、地面にしっかりと根を張る性質があります。

一方、挿し木株は根が浅く広がるため、根張りが弱くなることがあります。

幹の形状

実生株は幹が太くなりやすく、木としての強度が強いです。

対して、挿し木株は幹が細めで、成長が遅いことが多いです。

寿命

実生株のほうが寿命が長いとされています。

挿し木株は、特に根の発達が弱いため、栄養供給が不足しがちで、寿命が短くなる可能性があります。

 

パキラの挿し木を大きく育てるためのポイント

室内に置いたパキラの鉢植え

挿し木で増やしたパキラを健康的に育て、できるだけ大きく成長させるためには、以下のポイントに注意しましょう。

適切な鉢と土の選び方

植え替え後のパキラ

パキラの根が十分に成長できるように、適度な大きさの鉢を選びます。

挿し木から育てた株も、成長に合わせて定期的に植え替える必要があります。

また、通気性の良い水はけの良い土を選ぶことで、根の成長を促進できます。

定期的な水やりと肥料

挿し木にして約一年後のパキラ

水やりは、土が乾いたら与えるのが基本です。パキラは過湿に弱いので、水を与えすぎないように注意しましょう。

また、成長期(春から夏)には、月に1回程度の緩効性肥料を与えると、株が健やかに育ちます。

適切な日照

夏の直射日光で傷んだパキラ

▲屋外の直射日光に当たると、葉の色が抜けたように変色しやすい。

パキラは明るい間接光を好みますが、直射日光は避けるようにします。

日差しの強い場所に置くと、葉焼けを起こす可能性があるため、明るい場所でも柔らかい光が差し込む窓辺などが理想的です。

 

パキラの挿し木はどこまで大きくなる?実生株との見分け方【まとめ】

パキラの挿し木は、適切なケアを行えば大きく成長し、親株と同じくらいのサイズになることも可能です。

挿し木株と実生株の違いは、根や幹の成長に見られ、特に根の形状や寿命に差があります。

実生株のほうが耐久性が高い傾向がありますが、挿し木でも適切な管理をすれば長期間楽しむことができます。

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