インコを飼ってるけど観葉植物のパキラは置いたままで大丈夫?
インコのような鳥類は室内で自由に動き回ることが多く、観葉植物をかじることがあります。
「観葉植物は置いたままで大丈夫かな…?」と不安になっている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、人気の観葉植物「パキラ」がインコに有害かどうか、インコにとって安全な観葉植物と避けるべき観葉植物について紹介します。
パキラはインコに有害か?
一般的に、パキラはインコにとって有害とはされていません。
インコが誤ってパキラの葉をかじってしまった場合でも、特に大きな毒性はないとされています。
とはいえ、インコを飼っているお部屋にパキラを飾るなら、以下のポイントに注意する必要もあります。
農薬や殺虫剤は避ける
パキラに農薬や化学肥料、殺虫剤などが使われている場合、インコがかじってしまうと、健康被害を引き起こす恐れがあります。
インコと同じお部屋にパキラを飾るなら、自宅で安全に栽培されたものを選ぶことが大事です。
個体差による反応
インコには個体差があり、特定の植物や物質に対して敏感に反応することもあります。
パキラ自体は毒性が低いですが、インコによっては消化不良や嘔吐、下痢などの軽度の反応が見られることもあります。
万が一、インコがパキラを齧ってしまった場合、異常があればすぐに対応しましょう。
インコに有害な観葉植物とは?
一方で、インコにとっては有害な観葉植物が多く存在します。ここでは、特にインコに有害とされる代表的な観葉植物をいくつか紹介します。
ポトス
ポトスは観葉植物として人気ですが、インコにとっては有害です。
ポトスにはカルシウムオキサレートという物質が含まれており、インコが摂取すると口腔内の刺激、嘔吐、下痢、深刻な場合には呼吸困難を引き起こすことがあります。
ディフェンバキア
ディフェンバキアはエキゾチックな美しい葉が特徴ですが、インコには非常に有害です。
ディフェンバキアにもカルシウムオキサレートが含まれており、摂取すると口腔内や消化器官に激しい炎症を起こす恐れがあります。
重症になると、呼吸困難や致命的な状態に至ることもあります。
フィカス(ゴムの木)
フィカス属の植物、特にゴムの木やベンジャミンは、インコにとって有害です。
フィカス属の観葉植物には乳白色の樹液が含まれており、インコがかじると中毒症状を引き起こすことがあります。
摂取すると、消化不良、口内の炎症、下痢などが見られることがあります。
アンスリウム
アンスリウムは、鮮やかな赤い花が人気の観葉植物ですが、インコには毒性があります。
この植物もカルシウムオキサレートを含んでおり、摂取すると口や喉の刺激、消化器官へのダメージが生じます。
サンスベリア
サンスベリアは、空気清浄効果が高く、室内に置かれることが多い植物ですが、インコには有害です。
特に葉をかじった場合、吐き気や下痢などの症状が出る可能性があります。
インコに安全な観葉植物は?
ペットを安全に育てるためには、インコに無害な観葉植物を選ぶことが大切です。以下に、インコに安全とされる代表的な観葉植物を紹介します。
エアプランツ(チランジア)
エアプランツは、土を必要とせず、空気中の水分を吸収して生育する植物です。
インコにとっても危険性の低い植物とされており、万が一かじってしまっても健康へのリスクは低いと考えられます。
コーヒーの木
光沢のあるグリーンの葉が爽やかなコーヒーの木もまた、インコにとって危険性の低い観葉植物とされています。
パキラ
パキラもまた、インコにとって危険性の低い観葉植物とされています。
とはいえ、万が一のことを考慮し、できるだけインコから距離を取った位置に置くのが安心です。
フェイクグリーン(人工観葉)
フェイクグリーンは本物の植物ではないため、毒性や植物の化学物質の心配がありません。
ただインコは好奇心旺盛なので、プラスチックや合成繊維の小さな部分を飲み込んでしまわないよう、放鳥時は目を離さないようにしましょう。
インコも観葉植物も大切!安全に過ごすためにできる対策
インコと観葉植物を同じ空間で安全に共存させるためには、いくつかの対策を講じる必要があります。
危険な観葉植物は置かない
インコを飼っているお部屋や放鳥する場所には、危険な観葉植物(ポトスやベンジャミンなど)を置かないようにしましょう。
できれば観葉植物はインコと異なるお部屋に置くことが理想です。
インコの食事になる植物を育ててみる
観葉植物は諦め、インコのために、食事になるグリーンを育ててみるのも一つの方法です。
例えば豆苗のようなインコが安全にかじれる植物を置くことで、観葉植物への興味を減らすことができます。
パキラはインコに有害?避けるべき観葉植物と安全対策【まとめ】
パキラはインコにとって有害な植物ではありませんが、絶対に安全とも言い切れません。
また、インコにとって有害な観葉植物も多く存在します。
特に、ポトスやディフェンバキア、ゴムの木などは避け、インコにとって安全な植物を選ぶことが重要です。
インコと植物が安全に共存できるよう適切に対策し、インコも観葉植物も元気に育てましょう。