パキラが大きくなり過ぎて困っている。コンパクトに整えたいけどやり方がイマイチ分からない。。
初心者でも育てやすいパキラですが、大きくなり過ぎてお困りの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、大きくなり過ぎたパキラを切り戻しでコンパクトに整える方法を画像付きで分かりやすくご紹介します。
パキラの切り戻し!切る場所や手順を画像付きで解説します
ではさっそく手順ごとに作業のコツまでをみていきましょう。
レッツトライ!
パキラの切り戻し方法 手順①適期は5月~6月頃
失敗回避のコツ:寒い時期は無理に切り戻さない
適期に切り戻すことで、植物の負荷を最小限に抑えられます。
成長活動が盛んな時期に切り戻すことで、新しい芽や枝を迅速に出すことができるからです。
逆に、成長が活発でない冬に無理な切り戻しを行うと、植物に過度の負荷をかけてしまいます。
寒い時期の切り戻しは、成長や回復に悪影響を与える可能性があるよ。
パキラの切り戻し方法 手順②切る場所を確認
伸びすぎた枝を中心に切り戻しましょう。
筆者の経験上、心配な場合は根元の茎を5cm~10cmほど残しておくと回復が早い傾向です。
失敗回避のコツ:切り戻し前の数日は水やりを控え土を乾かし気味にしておく
切り戻しによって葉数が大幅に減る場合、切り戻し前の数日間は水やりを控えて土を乾かし気味にしておきます。
その理由が「蒸散」です。
「葉が減ることで蒸散によって放出される水分量が減る➡しばらくは土が乾きにくくなる➡土をびしょびしょにしておくと根腐れを起こしやすくなる」
あらかじめ土を乾かし気味にしておくことで、切り戻し後の水分管理が容易になるよ。水やりのタイミングや量を調整しやすくなるから、根の腐敗や病気のリスクを低減することができるんだ。
パキラの切り戻し方法 手順③伸びすぎた枝をカット
切れ味のよい清潔なハサミを使い、伸びすぎた枝をカットします。
切れ味のよいハサミを使うことで切り口がきれいになり、植物へのダメージを最小限に抑えられます。
失敗回避のコツ:新芽や新しい葉がある場合は残しておくと回復がスムーズ
パキラを切り戻す場合、基本的には株元(植物の根元)から切り戻します。
どこを切ればいいか迷った場合、新芽があればその少し上あたりを切るのがよいでしょう。
新芽を残しておく方が切り戻し後の回復がスムーズに進みやすいよ。
パキラの切り戻し方法 手順④明るく風通しの良い場所で管理
切り戻し後のパキラは明るく風通しの良い場所に置いて管理します。
- 室内の場合…南~東向きの窓際がベスト。レースカーテンは基本不要
- 屋外の場合…日陰~半日陰。気温が許す限りは屋外で管理することで生育がさかんになる
葉数が大幅に減った場合は水のやり過ぎに注意!水やりは「〇日に1回」などと決めず、土が乾いてから与えよう。
切り取った枝は挿し木で育てることもできる
切り取ったパキラの枝は「挿し木」で育てることができます。土や水に挿して発根させるのが挿し木です。
水に挿しておくと2週間ほどで下写真のように新芽が出てきます。
そのまま水差しで楽しんでもok。ただ、大きく育てたいなら土に植え付けるのがおすすめだよ。
パキラの切り戻し方法 手順⑤1か月ほどで新芽が出現、徐々に通常の管理に移行
切り戻し後、1か月ほどすると切り口のやや下あたりや幹などから新芽が出てきます。
生育が盛んな時期であれば複数の新芽が出てくることも珍しくありません。
葉が展開し始めたら徐々に通常の管理に戻しましょう。葉が増えるにつれ、土が乾く速度も速くなってくるはずです。
パキラを切り戻すときは、生長後の姿を想像しながらカットするといいよ。今回は下写真のような姿をイメージして切り戻してみたよ。
パキラを切り戻しするメリットとデメリットとは?
パキラを切り戻すことによるメリットとデメリットは以下の通りです。
デメリットを理解した上で作業することが大事だよ。
パキラを切り戻しするメリットは?
- 新しい成長を促す:切り戻しは、植物の成長を刺激する効果があります。古くなった枝や葉を切り取ることによって、植物は新しい芽や枝を出すようになります。これにより、植物の形やボリュームを調整し、より美しい見た目に整えることが可能です。
- 空間を節約する:パキラは生長とともに枝が伸び、置き場所に困ることがあります。切り戻しを行うことで、樹形やサイズをコントロールし、室内空間を効果的に利用することができます。
- 病気や害虫の予防:切り戻しは、病気や害虫の予防にも役立ちます。枯れた葉や枝を取り除くことで、病原菌や害虫の繁殖を防げるからです。また、密集した部分を切り戻すことで風通しを良くし、害虫や根腐れのリスクを軽減します。
パキラを切り戻しするデメリットは?
- 間違った切り戻しによるダメージ:適切な切り戻し方法や適期を知らない場合、パキラに大きなダメージを与える恐れがあります。生育が鈍る冬に切り戻すと切り戻し後の回復がスムーズにいかず、そのまま弱ってしまう恐れもあるからです。
- ダウンタイムの発生:切り戻し後のパキラはどうしても見た目が寂しくなりがちです。切り取られた部分の再生に時間がかかるため、観賞価値を得られるまでには2か月ほどはかかるでしょう。
パキラにとって切り戻しは健康維持や形成に役立つ手段。とはいえ、失敗を防ぐためには適期(5月~6月頃)におこなうことが重要だよ。
※パキラの切り戻しは春~秋の間に実施できます。ただ、すべての枝や葉を切り落とす場合、株に大きな負担を与えるためより生育がさかんな5月~6月頃におこなうのがおすすめです。
パキラの切り戻し!切る場所や手順を画像付きで解説します【まとめ】
- パキラを切り戻す際は時期が重要。寒い時期の切り戻しは×。おすすめは生育がさかんな5月~6月
- 切り戻し前の数日は水やりを控え、土を乾かし気味にしておくとその後の管理がしやすい
- 幹や枝に新芽がある場合は残しておくと切り戻し後の回復がスムーズ
- 切り戻し後のパキラは明るく風通しの良い場所で管理を続ける
- パキラを切り戻す際にはデメリットまで理解した上で実施することが大事
切り戻し後は根腐れを起こしやすくなるよ。特に、たくさんの葉を切り落とした場合は水やりのタイミングに注意してね。土が乾いたのを確認してからが基本だよ。