パキラは、環境さえ合えば数十年以上生き続けられる寿命の長い観葉植物です。
ただ、管理の仕方を間違えると1年も経たずに枯れてしまうこともあります…。
そこで今回は、パキラの寿命を少しでも長く伸ばすために押さえておくべきポイント3つを紹介します。
パキラの寿命は数十年以上。原産地では100年を超すこともある!
環境さえ合えば数十年以上生き続けられる
パキラの寿命は非常に長く、通常は数十年も成長し続けることができます。
実際、パキラの原産地では100年以上も生きることがあるのです。
一般家庭であっても、適切なケアを行うことでパキラの寿命を延ばすことができます。
パキラの寿命を延ばす!押さえておくべき3つのポイント
パキラの寿命は環境や管理方法によって異なりますが、以下3つのポイントに気を付けることで寿命を延ばすことができます。
室内なら南~東向きの窓際に置く
耐陰性があるとはいえ、パキラは本来日光を好みます。
室内なら南~東向きの窓際に置き、生育を盛んにさせたいなら気温が許す限りは屋外で管理するのが理想です。
ただし、屋外管理の場合は夏場の直射日光は避けてください。
最低気温が15度以下になってきたら室内へ移動し、冬越しは基本室内でおこないます。
水やりは土が完全に乾いてからおこなう
パキラの水やりは土が完全に乾いてからたっぷりとおこなうのが基本です。
ただし、生育が鈍る冬は土を乾かし気味に管理します。
春~秋は水が鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を与え、冬季は水やりの頻度を減らし土を乾かし気味にすることで寒さに備えます。
水のやりすぎは根腐れを引き起こし、パキラの寿命に悪影響を与えるので注意が必要です。
1年~2年に一度の植え替えで土を更新
パキラを鉢植えで育てている場合、1年~2年に1回の植え替えで土を更新します。
土は経年によって粒が崩れ、徐々に団子状に固まって水はけが悪くなります。
パキラの寿命を延ばしたい場合、土は定期的に更新して根の健康を保つことが重要です。
パキラを長生きさせるための育て方
パキラを健康に育てるためのポイントを紹介します。
日当たりと風通しの良い場所に置く
パキラは日光を好みますので、明るい場所に置くことが大切です。特に室内では、窓辺の明るいスペースが適しています。
直射日光が当たりすぎるのは避け、適度に遮光することが必要です。
また、湿気が溜まると害虫のリスクが高まるため、風通しの良い場所に置くことも重要です。
適切な水やりを行う
パキラの水やりは健康状態を維持するために重要です。
夏場は表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。水やりは鉢底から水が排水されるまで行います。
ただし、日陰で育てている場合は水やりを控えめにします。冬場は水やりの頻度を減らし、土が乾燥するようにします。
さらに、定期的に葉水を行うこともオススメです。葉に水をかけるとハダニの予防やホコリの除去に役立ちます。
適切な肥料を与える
パキラは成長期に肥料が必要です。春から秋にかけて液体肥料を希釈して与えることがポイントです。
定期的な肥料の与え方で栄養補給ができます。
ただし、冬期は休眠期間なので、肥料は与えないようにしましょう。
適切な剪定を行う
パキラの枝が伸びすぎた場合は、剪定をおすすめします。
春から秋が適切な時期で、成長点の上部分を切り取ることで枝を整えることができます。
屋内で育てている場合は、天井や壁にぶつからないように剪定する必要があります。
適切な植え替えを行う
パキラは成長が早いため、定期的な植え替えが必要です。
根や鉢が詰まってしまうと根腐れのリスクが高まります。
5月から7月にかけて、少し大きな鉢に植え替えることが大切です。
植え替えの際には、根詰まりを予防するため、根についた土を1/3程度取り除いて新しい鉢に植え替えましょう。
瀕死状態のパキラを復活させる方法
パキラが枯れてしまいそうな場合でも、適切な対処法を行うことで復活させることができます。以下では、瀕死状態のパキラを復活させるための方法を紹介します。
水枯れした時の対処法
パキラが水不足によって枯れてしまった場合は、以下の対処法を試してみてください。
- 涼しい時間帯に水やり: 昼間の暑い時間帯に水やりをすると、鉢の中の温度が上がってしまい、蒸れてしまう可能性があります。そのため、涼しくなってから水やりを行うことがポイントです。
- たっぷりと水を与える: パキラは水をたくさん必要としますので、根底からあふれるほど水を与えることで、根が元気になります。また、根に新鮮な空気を届ける役割も果たしますので、水やりは重要です。
- 春から夏の間は特に注意する: 春から夏にかけては、パキラが成長期であり、たくさんの水を必要としますので、水を与える頻度を増やしてください。
根腐れした時の対処法
パキラが根腐れしてしまった場合は、以下の対処法を試してみてください。
- 水やりを控える: 根腐れの原因は水の与え過ぎですので、しばらくの間水やりを控えてください。幹が触って固い状態であれば、深刻な状態ではないと考えられます。
- 明るい場所に移動する: 夏の場合は室内の明るい場所へ、冬の場合は暖かな日差しが入る窓際に移動させることをおすすめします。パキラは光を必要としますので、日光が当たる場所で復活のチャンスを与えてあげましょう。
- 挿し木を行う: もし回復しない場合は、挿し木を行うことでパキラを復活させることができます。幹に固い部分が残っていれば、そこから切り落としても復活することができます。
日照不足の対処法
パキラが日照不足によって枯れてしまった場合は、以下の対処法を試してみてください。
- 剪定を行う: パキラは剪定によって脇芽が出てきますので、大胆に剪定することで復活のチャンスを与えることができます。ただし、真夏と真冬は避けて行うようにしましょう。
- 日当たりの良い場所に移動する: 日光が不足している場合は、日当たりの良い場所にパキラを移動させることで復活させることができます。ただし、急な環境変化はストレスとなり、パキラの生育を阻害する可能性があるため、少しずつ環境に慣れさせるようにしましょう。
病害虫対策
パキラが病害虫によって枯れてしまった場合は、以下の対策を試してみてください。
- 害虫を取り除く: 初期の害虫被害であれば、歯ブラシや綿棒にアルコールを含ませて害虫を取り除くことができます。または、食器用中性洗剤を水で溶かしてスプレーすることも有効です。害虫がいなくなるまで、定期的にスプレーしてください。
- 殺虫剤を使用する: ひどい場合は市販の殺虫剤を使用することをおすすめします。ただし、使用する際は注意が必要ですので、説明書をよく読んで使用してください。
病気対策
パキラが病気によって枯れてしまった場合は、以下の対策を試してみてください。
- 汚れを拭き取る: スス病などの病気の場合は、汚れを拭き取ることが重要です。汚れを拭き取るだけで改善することもありますが、ひどい場合は枝をカットすることも考えましょう。
よくある質問
パキラの寿命はどのくらい?
パキラは非常に長い寿命を持つ植物で、適切なケアを行えば数十年もの間成長を続けることができます。実際、原産地では100年以上も生きることさえあるのです。適切な日光と温度管理、水やりの頻度、肥料の与え方などに気をつけることで、パキラの寿命を大幅に延ばすことができます。
パキラの植え替えはいつが適しているのですか?
パキラの植え替えは、気温が暖かい5月から9月の間が最適な時期です。この期間は生育が活発な季節なので、植え替えのストレスも最小限に抑えられます。根が鉢に詰まっていないか、黒ずんだ部分はカットするなど、適切な方法で植え替えを行うことが大切です。
パキラが枯れてしまった場合はどうすればいいですか?
パキラが枯れてしまった場合でも、状況に応じて適切な対策を行えば復活させることができます。水不足や根腐れ、日光不足、病害虫の問題などの原因を特定し、たっぷりの水やり、明るい場所への移動、害虫駆除などの対処法を試してみましょう。時には挿し木によって新しい個体を育てることも効果的です。
パキラの寿命は数十年以上!寿命を延ばすための3つのポイント【まとめ】
パキラは水や光、温度管理、肥料、植え替えなどのきめ細かな世話があれば、長年にわたって健康に育つことができる非常に丈夫な植物です。
パキラを長く愛でるには、日頃からの丁寧なケアが欠かせません。
パキラの特徴をよく理解し、適切に管理することで、長年にわたって健康で美しい姿を楽しむことができるでしょう。