パキラをハイドロカルチャーで育ててみたいけど、長持ちしないって聞いた。本当?
室内でも清潔なハイドロカルチャーですが、ハイドロカルチャーで育てるパキラは寿命が短いという話を耳にすることもあります。
本記事では、ハイドロカルチャーのパキラの寿命についての真相と、パキラを長持ちさせるための3つの重要なポイントについて詳しく解説します。
ハイドロカルチャーのパキラは寿命が短い?
結論から申し上げると、パキラはハイドロカルチャーよりも土で育てた方が長持ちすることが多いです。
ハイドロカルチャーだと寿命が短くなりがちな理由は以下の通りです。
根が蒸れやすい
ハイドロカルチャーの場合、底穴の開いていない容器で育てることが多く、これが根が蒸れる原因になります。
根は常に呼吸しているため、ハイドロカルチャーでは根が十分に酸素を取り込めない状態が続きがちです。
水質が悪化しやすい
ハイドロカルチャーで使用される水は、長期間放置すると水質が悪化する可能性があります。
また、容器内に老廃物が蓄積することで、根に悪影響を及ぼすことがあります。
光を十分に当てられない
ハイドロカルチャーで育てる場合、室内での管理が基本となります。
寒暖の差が激しい窓際や強い日差しが当たる場所に置くと、容器内の水温が急上昇(または急低下)するため、根に深刻なダメージを与えてしまいます。
その結果、十分な光が与えられず日光不足に陥りやすいです。
ハイドロカルチャーのパキラを長持ちさせる方法。押さえておくべきポイントは3つ!
とはいえ、土を使わず室内でも清潔に管理できるハイドロカルチャーは魅力的ですよね。
次に、パキラをハイドロカルチャーで育てる際、長持ちさせるために押さえておくべき3つのポイントを解説します。
水やりは水位が底をついてからが基本
ハイドロカルチャーの水やりは、容器内の水位が底をついてからで構いません。水の量は、容器の約1/5~1/4までで十分です。
根がすべて水に浸かっていたり、常に水位が高い状態だと根が腐ってしまいます。
半年~1年に一度の洗浄・交換
半年から1年に一度は、ハイドロボールや鉢の内部を洗浄・交換することをおすすめします。
水や培養液が長期間使われると、容器内や根の周りに老廃物が蓄積し、根腐れや病気の原因となります。
洗浄の手順
- まず、パキラを優しく鉢から取り出します。
- ハイドロボールや容器内の汚れを、ぬるま湯で洗い流します。石やボールの表面に付着した汚れやカビは、ブラシを使ってきれいに取り除きます。
- 新しいハイドロボールに交換する場合は、ボールを一度水に浸して十分に湿らせてから使用します。
- 容器の底に「根腐れ防止剤」を入れ、再度パキラを植え戻し、水を適量加えます。
窓際を避けた明るい場所に置く
パキラは光を好む植物ですが、ハイドロカルチャーで育てる場合は直射日光を避けなければなりません。
特に窓際に置くと、ガラスを通して強い日差しが差し込み、水温が上昇することで根が煮えてしまいます。
窓から1~2mほど離れた場所に置き、柔らかな明るさを保ちつつ、極端な暑さ・寒さに当てないことが重要です。
ハイドロカルチャーのパキラは寿命が短い?長持ちさせる方法【まとめ】
ハイドロカルチャーで育てるパキラは、適切なケアを行うことで長持ちさせることができます。
寿命が短いとされる理由には、水管理の難しさや根の呼吸の問題が関係していますが、これらは適切なケアを行うことでカバー可能です。
パキラを長持ちさせるための3つのポイントは以下の通りです。
- 水位が底をついてから水を足すことで、根が酸素を吸収できる状態を保つ。
- 半年~1年に一度の洗浄・交換を行い、清潔な環境で根を健康に保つ。
- 窓際を避けた明るい場所に置くことで、直射日光による過熱を防ぐ。
これらのポイントを守ることで、ハイドロカルチャーで育てるパキラも長く楽しめます。