ただ、押さえておくべきポイントを外していると、植え替え後に弱ってしまう恐れもあります。
そこで今回は、パキラの植え替えに適した時期と、失敗しない植え替え方法を紹介します。
パキラの植え替えが失敗する原因は?
パキラの植え替えで失敗するときによくある原因には、以下のようなものがあります。
植え替え時期の誤り
- 春先以外の時期に植え替え:パキラの植え替えは春(3~5月)が最適期。夏の高温期や冬の休眠期は避ける
- 生育期直前を逃す:新芽が出始める前に植え替えるのが理想的
根の扱い方の問題
- 根を傷めすぎる:古い土を落とす際に細根を過度に切断しないよう注意
- 根腐れ部分の除去不十分:黒ずんだ腐った根を完全に取り除かないと再発する
- 根の乾燥:植え替え作業中に根を長時間空気にさらしすぎない
土選びのミス
- 草花用の土を使用:水はけの良い観葉植物用土が望ましい
- 過去に使った土の再利用:病原菌が残っている可能性あり
- 土の粒子が細かすぎる:通気性が悪くなり根腐れの原因に
▶パキラにおすすめの土は?100均でも大丈夫?虫が湧きにくい土はコレ
鉢選びの失敗
- 大きすぎる鉢に植え替え:土が乾きにくくなり根腐れを招く(1-2号大きい程度が目安)
- 排水穴のない容器使用:水はけが悪くなる
植え替え後の管理不足
- すぐに水をやりすぎる:植え替え後1週間は控えめに(根の傷口から菌が入る)
- 直射日光に当てる:植え替え後2週間は明るい日陰で養生させる
- 植え替え直後に肥料を与える:1ヶ月ほど待ってから(根が肥料やけを起こすリスク)
その他の注意点
- 植え替え頻度が高すぎる:1~2年に1回が目安
- 株の状態が悪い時に無理に植え替え:弱っている時は回復を優先
- 剪定を同時に行いすぎる:植え替えと剪定は別々の時期に
パキラの植え替え時期は春~初夏がベスト
パキラを植え替えるのに適した時期は、春~初夏にかけての気温が上がり始める時期です。 この時期がもっとも回復力が高く失敗しにくいでしょう。
パキラの植え替えに適した時期は5月~7月
パキラの植え替えに適した時期は5月~7月上旬くらいの生長期の初期がもっとも適しています。
次いで、9月~10月頃もパキラ植え替えの適期ではありますが、失敗を防ぐならやはり春先に植え替えるのがおすすめです。
春に植え替えた方が株へのダメージが少なく済みます。
秋に植え替えると、しっかり根が張る前に冬を迎えることになるため、どうしてもリスクが高くなります。
パキラの植え替えのタイミングは1年~2年に一度
パキラは、2年~3年に1回程度、土を新しくする理由で植え替える必要があります。
輸入された幹(枝)を、日本で土に挿して発根させた株が多く出回っているパキラ。 そこまで根が張っているものが多くありません。
ただ、パキラを植えている土は経年によって劣化します。徐々に粒が崩れ、団子状になって水通りが悪くなるのです。

また、鉢底から根がはみ出ている場合もパキラを植え替えるタイミングといえます。(下写真)

上写真くらいまで根詰まりが進むと、パキラの下の方の葉が黄色っぽく変色してくるはずです。
株を傷めないためにも、根詰まりに気付いたら早目に植え替えるのがおすすめですが、寒い時期の植え替えは避けてください。
失敗回避!パキラを植え替え方法
それでは、実際にパキラを植え替えてみましょう。 植え替えは5月~6月の生長期初期におこなうのが失敗が少なくおすすめです。
パキラの植え替え 手順1「植え替える数日前から水やりを控える」
パキラを植え替える数日前は水やりを控えます。 理由は、土が水を多く含んでいると作業がしにくいからです。

パキラの植え替え 手順2「新しい鉢植えに鉢底石を入れる」

水はけがよくなるように、鉢底には「鉢底石(はちぞこいし)」を詰めます。 土は時間とともに粒が崩れてどうしても固まりやすくなるものです。
そのようなときに、崩れにくい鉢底石があると最低限の排水性をキープできます。

それぞれの鉢の特徴は?
鉢植えは素焼き鉢だと通気性・排水性に優れます。プラスチックは水気がこもりやすいので水の遣りすぎに注意が必要です。
パキラの植え替え 手順3「用土を1/3程度まで入れる」
用土を鉢底石の上から鉢の1/3程度の位置まで入れます。
パキラに適した土は?

パキラは水はけのよい土を好みます。鹿沼土や赤玉土をベースとした土が良いでしょう。
室内で管理するなら、虫が湧きにくい「室内向けの土」がおすすめです。
パキラの植え替え 手順4「鉢からパキラを取り出す」
準備が整ったら、いよいよ今の鉢からパキラを取り出しましょう。
鉢を少し持ち上げパキラの幹を掴み、鉢の縁(ふち)を上から下に向かって「トントン」と叩くと出しやすいです。

パキラの植え替え 手順5「根鉢(ねばち)をやさしく崩す」
鉢から出てきた根っこと土の塊のことを「根鉢(ねばち)」といいます。
「根鉢を崩すか崩さないか」で迷うこともあるかと思いますので、以下でシーン別にご紹介します。
根鉢は崩すべき?そのままにしておくべき?
・根が回ってカチコチになっているケース
⇒根がびっしり詰まってカチカチに固まっている場合はほぐします。
「根かき」という熊手のような道具を使ったり割りばしでつついたりして、根についた古い土を取りましょう。(だいたいでok)
なかなかほぐれない場合はバケツに張った水に「ドボン」と浸けてもよいです。
また、黒っぽくなった傷んだ根っこはこのときにカットしておきましょう。白くて細い根は、水や養分を吸収するために必要なのであまり触らないようにします。
・根がほとんど回っておらず、土が簡単に崩れるケース
⇒いざ、植え替えようと鉢から出したものの、「あまり根が回っておらず土がポロポロと崩れる」という場合です。
このような場合、まだ根が強いとはいえません。そのため、根にはあまり触れず、古い土を落す程度にして早く済ませるのが無難です。
パキラの植え替え 手順6「パキラを新しい鉢植えに入れる」

根鉢を軽く崩したパキラを用意した新しい鉢に配置してみましょう。
幹がしっかりと鉢の真ん中にくるように、下に敷く土の量を調整します。

パキラの植え替え 手順7「新しい土を隙間に詰める」

いよいよ、新しい土を詰めましょう。 割りばしや木の棒を使って「ツンツン」と軽くつつきながら土を奥へ入れ込みます。
根と土の間に隙間(空間)があると根がうまく生長できません。そのため、なるべく隙間ができないように気を付けます。

パキラの植え替え 手順8「たっぷりと水やり」

最後に、鉢底から出てくる水が透明に近くなるまでたっぷりと水やりしましょう。
透明になるまで水を与える理由は、植え替え直後の土には「粉塵」がたくさん付着しているから。

パキラの植え替え後の管理方法

パキラにとって植え替え=手術!しばらくは強い光に当てない
植え替え後は、人間でいうと手術の後のような状態です。
植え替え後の植物はダメージを負っていることには変わりないため、いきなり直射日光や強い光に当てるのは避けます。

植え替えから1ヶ月ほど経って根が落ち着いたら通常の管理へ
徐々に新しい葉が出てきたり、幹を触って安定感が出てきたら、通常の管理に戻します。
水遣りは土が乾いてからしばらくは控え目におこない、葉水はこまめに与えます。
※葉水は霧吹きで葉の表裏に水分を与えるお手入れ方法です。

パキラの植え替えが失敗する原因は?時期は春~初夏がベスト【まとめ】

今回は、パキラの植え替え方法と植え替え後の管理について詳しくご紹介しました。
パキラは植え替えをしてあげることで、より長く元気に育ってくれるはずですよ。小さいパキラは大きく、すでに大きなパキラは健康な株を保つために。

パキラの植え替えのタイミング
・2年~3年に一回程度
・鉢底から根っこがはみ出ている場合
パキラの植え替えに適した時期
・5月~7月上旬くらい
パキラの植え替え方法
1.植え替え前は水やりを控える
2.新しい鉢に鉢底石を入れる
3.用土を1/3程度入れる
4.根鉢をやさしく崩す
5.パキラを新しい鉢に入れる
6.新しい土を隙間に入れる
7.たっぷりと水やり
植え替え後の管理方法
・半日陰の風通し良い場所に置いて休ませてあげる
・しばらくは土が乾いてもやや控えめに水やりする(1か月程度)
・葉水(はみず)はこまめにおこない葉の乾燥を防ぐ