観葉植物として人気の高いパキラですが、寒い季節には「低温障害」によるトラブルが発生することがあります。
そこで今回は、パキラが低温障害を受けた場合に見られる症状やその原因、そして復活させるための具体的な方法を詳しく解説します。
寒い冬もパキラを元気に保つためのポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
パキラの低温障害とは?
パキラは熱帯地域原産の植物で、寒さに弱い特性を持っています。
10度以下だと低温障害が発生しやすい
一般的に、気温が10℃を下回ると低温障害が発生しやすくなります。
冬の冷え込みや寒風にさらされることで、葉や茎、根にダメージが及び、最悪の場合、枯れてしまうこともあります。
パキラが低温障害を起こしたときによくある症状は?
葉が黄色く変色する
寒さによるストレスで葉緑素が分解され、葉が黄色くなる現象です。
葉が黒くなり、しおれる
特に葉の先端や縁が黒く変色し、水分が抜けてしおれることがあります。
茎が柔らかくなる
根や茎に冷えによるダメージが及ぶと、茎が柔らかくなり折れやすくなります。
成長が停止する
冬季の寒さで光合成が抑えられ、成長が停滞することもよくあります。
葉が落ちる
葉が一斉に落ちる場合、低温ストレスが原因である可能性が高いです。
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パキラが低温障害を受ける原因は?
寒い場所に置いている
屋外や窓際など、温度が10℃以下になる場所にパキラを置いていると、冷え込みの影響を直接受けてしまいます。
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風通しが悪い環境
暖房のない部屋や通気性の悪い場所に長期間放置すると、冷えた空気が滞留してパキラがダメージを受けやすくなります。
水やりのし過ぎ
低温時に水やりを頻繁に行うと、根が水分を吸収できずに根腐れを引き起こしやすくなります。
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パキラを低温障害から復活させる方法
暖かい場所に移す
室温が10〜25℃の場所に移動させます。暖房を使う場合は、直風が当たらないように工夫してください。
適度な水やりを行う
土が完全に乾いてから、少量の水を与えます。過剰な水分は根腐れの原因になるため注意が必要です。
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日光を取り入れる
日中は日当たりの良い場所に置いて、パキラの光合成をサポートします。
ただし、急に強い日光に当てると葉が焼ける可能性があるため、明るい日陰から始めるのがおすすめです。
枯れた部分を剪定する
黒くなった葉や茎は剪定バサミで切り落としましょう。これにより健康な部分への栄養供給が促進されます。
害虫をチェックする
寒さで弱ったパキラにはカイガラムシやハダニなどの害虫が付きやすくなります。
発見した場合は、布や綿棒で拭き取るか、観葉植物用の殺虫剤を使用してください。
徐々に肥料を再開する
完全に元気を取り戻したら、薄めた液体肥料を少量与えることで、回復をさらにサポートできます。
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低温障害にさせない!冬のパキラを健康に保つための予防策
- 適切な配置
窓際や玄関など寒い場所を避け、部屋の暖かい場所に置きましょう。 - 暖房の工夫
暖房器具の風が直接当たらないようにしつつ、部屋全体を暖めるよう心がけます。 - 水やりを控える
冬は成長が鈍化するため、通常よりも水やりを控えめにします。土が乾燥してから水を与えるのが基本です。 - 断熱材を活用する
窓際に置く場合は、断熱シートや鉢の周囲に保温材を巻いて寒さを和らげましょう。
パキラが低温障害?よくある症状と復活方法を画像付きで解説【まとめ】
パキラは熱帯原産のため、寒さに弱く、低温障害を引き起こしやすい植物です。
しかし、適切な管理と復活方法を実践すれば、回復させることが可能です。
冬の寒さからパキラを守り、元気に育てるために、本記事で紹介したポイントをぜひ活用してください。