パキラを育てているけど、新しく出てくる葉の形がなんか変。。
パキラを育てている方の中には、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
パキラの葉の形が歪んでいたり、綺麗に開かない場合、早めの対処が必要なケースも多いです。
そこで今回は、パキラの葉の形が悪いときによくある原因とその対処法についてくわしく紹介します。
パキラの葉の形が悪くなる時の主な原因と対処法
パキラの葉の形が悪くなるときによくある原因と、その対処法は以下の通りです。
根詰まり
パキラは成長が早く、1年~2年以上植え替えないでいると、鉢の中が根っこでいっぱいになる「根詰まり」を起こします。
パキラを鉢植えで育てている場合、葉の形が悪くなる最も一般的な原因の一つが根詰まりです。
根詰まりを放置すると、根が鉢内で過密状態になり、水や栄養を十分に吸収できなくなります。
根詰まりの症状
- 葉が小さく、曲がったり縮れたりする
- 新しい葉がうまく展開しない
- 葉の色が薄くなる、または黄色くなる
対処法
- 植え替え: 根詰まりが疑われる場合は、植え替えが最も効果的な対処法です。パキラの根を丁寧にほぐし、1~2回り大きな鉢に植え替えることで、根が自由に成長できるようにします。
- 根の剪定: 植え替え時に、絡まった根や不要な根を少し剪定することもおすすめです。根の健康を保つため、古くなった根を取り除くことで、栄養や水分の吸収効率が向上します。
- 適切な土選び: 植え替え時には、水はけが良く、適度な保水性がある土を使用しましょう。観葉植物用の土や軽い赤玉土を混ぜると、根が健全に成長しやすくなります。
直射日光(主に屋外の場合)
パキラは明るい場所を好みますが、夏場の直射日光に長時間さらされると葉がダメージを受け、形が悪くなることがあります。
直射日光によって葉焼けが起こり、葉の変形や傷みが見られることがあります。
直射日光による症状
- 葉がしおれたり、縮んだりする
- 葉に斑点や変色、色抜けが見られる
対処法
- 置き場所の調整: パキラは明るい場所を好みますが、直射日光が当たらないように注意が必要です。窓際に置く場合は、レースのカーテンを使って光を遮るか、部屋の奥に移動させて間接光を利用するようにしましょう。
- 葉焼けした部分の剪定: 葉焼けが進んでしまった場合、焦げた部分やダメージを受けた葉は取り除くことが推奨されます。剪定することで、新しい葉が健康的に成長する余地が生まれます。
- 適切な照明環境の確保: 室内で育てる場合、パキラには明るいが直接日光が当たらない場所を選ぶのが理想です。北向きや東向きの窓付近が適しています。
害虫被害
害虫による被害も、パキラの葉の形が悪くなる原因の一つです。
特に、ハダニやカイガラムシなどの害虫が葉や茎に寄生し、栄養を吸い取ることで、葉がねじれたり、しおれたりします。
特に柔らかな新芽は害虫被害を受けやすいです。
害虫被害の症状
- 葉がねじれる、しおれる
- 葉がまばらに変色する
- 見慣れない粒々がくっついている
- 葉の表面がベタベタする
- 蜘蛛の巣状のものや白い綿状のものがわく
対処法
- 取り除く: とりあえずは綿棒やピンセットなどを使い、物理的に取り除きます。水を吹きかけたくらいでは取れないことが殆どなので、しっかり掴み取ります。
- 害虫駆除剤の使用: 害虫が発生した場合は、市販の害虫駆除剤を使用して駆除します。おすすめは「ベニカXネクストスプレー」です。
- 定期的な観察: 害虫は早期発見が重要です。特に葉の裏や新しい芽の部分に害虫がつきやすいため、日常的にパキラの葉を観察し、異常があればすぐに対処するよう心がけましょう。
過剰な水やり・水不足
パキラは丈夫な植物ですが、水やりをやり過ぎたり、やらな過ぎると葉に異常が現れます。
特に、室内管理の場合は過剰な水やりに注意が必要。水やりは土が乾いてからたっぷりと与えるのが基本です。
ただし、生育が鈍る冬場は、土が乾いてさらに3日ほど経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量で構いません。
過剰な水やりの症状
- 葉がしおれて垂れ下がる
- 葉が黄色く変色し、柔らかくなる
- 根腐れが進行し、葉が歪む
水不足の症状
- 葉の縁が乾燥して茶色くなる
- 葉がカールする、または萎縮する
- 葉の表面がしわしわになる
対処法
- 基本は土が乾いてから水を与える: 土が乾いてから水を与えます。湿っているうちに次から次へと水を与えると、根が腐って枯れてしまいます。
- 水やりチェッカーを使う:土の乾き具合がイマイチ分からない・いちいち確認するのが面倒などという場合、水やりチェッカーを使うのもおすすめです。
日照不足
パキラは耐陰性があるとはいえ、本来は明るい場所を好みます。
室内の場合、窓から遠く離れた壁際や部屋の隅などに置いていると、ほぼ確実に日光不足に陥ります。
日照不足の症状
- 葉が薄くなり、軟弱になる、下向きに垂れる
- 葉が細長くなり、形が崩れる
- 成長が鈍くなる
対処法
- 室内なら南~東向きの窓際に置いて育てる
- 気温が許す限りは、屋外の半日陰に置いて育てると締まった樹形に育つ
- 室内管理の場合、植物用のLEDライトを使用することも検討してみると良い
温度ストレス(15度以下)
パキラは耐寒性があまり高くないため、寒すぎる場所に置かれると葉が傷み、形が悪くなることがあります。
特に冬場、暖房が効いていない寒い部屋で管理されている場合、温度ストレスが葉に現れます。
温度ストレスの症状
- 葉の変形、巻き込み
- 葉の縁が乾燥して黒ずむ
- 葉が萎縮し、成長が止まる
対処法
- パキラの最適な生育温度は15℃以上です。冬場は暖房の効いた部屋で、冷気が直接当たらないように配置します。
- 逆に、夏場の高温になりすぎる場所では、通風を確保し、涼しい場所に移動することで温度ストレスを軽減できます。
パキラの葉の形が悪くならないための予防策
パキラの葉が健康的で美しい形を保つためには、日常的なケアが重要です。以下のポイントを守ることで、パキラの葉の形を保ちやすくなります。
適切な水やり
- 春~秋(最低気温15度以上が目安)➡土が乾いたタイミングで鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やり
- 冬(最低気温15度以下が目安)➡土が乾いてさらに3日ほど経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量の水(常温)を与える。夜間の水やりは避け、できるだけ天気が良い日の午前中に済ませる
定期的な植え替え
- 1~2年に一度、気温が上がり始める春に植え替えを済ませておく
- 大きく育てたいならひとまわり大きめの鉢(直径プラス3センチほど)のものを使う
- あまり大きくしたくない場合は、根を1/2ほど切り詰め、同じくらいのサイズの鉢に植え直す。その際、切り詰めた分の葉を切り落としておく
室内なら南~東向きの窓際に置く
- 室内なら南~東向きの窓際に置く
- 屋外なら半日陰~日陰に置く。夏場は直射日光を避け、冬(最低気温15度以下)は室内へ移動
- 冬は夜になったら、窓から1~2m程離して冷え込みを防ぐ
パキラの葉の形が悪いときによくある原因と対処法【まとめ】
パキラの葉の形が悪くなる原因は、根詰まりや直射日光、害虫の被害、水やりの不適切さ、温度ストレスなど多岐にわたります。
それぞれの原因を特定し、適切に対処することで、パキラを健やかに育て、美しい葉を楽しむことができます。
日常的な管理をしっかりと行い、パキラの健康を維持することが、長く楽しむための秘訣です。