パキラが葉焼けしちゃったかも。見栄えが悪いし、カットしていいのかな?
パキラを育てている方の中には、葉焼け後の対処方法にお悩みの方も多いのではないでしょうか?
葉焼けすると葉が変色し、見栄えが悪くなってしまいますが、基本的にはカットせず、そのまま残しておくのがおすすめです。
今回は、パキラの色が悪い時の主な原因と対処方法、葉焼け対策について紹介します。
パキラが葉焼けしたときによくある症状は?
パキラが葉焼けする主な原因は高温時の直射日光によるものです。パキラが葉焼けを起こしたときによくある症状は以下の通りです。
色褪せたようにまばらに変色
葉焼けしたパキラの葉は、最初は色が薄くなり、次第に黄色く変色します。
これは、光の当たりすぎによって葉の細胞がダメージを受ける初期の兆候です。
色が抜ける
さらに日差しを受け続けると、色が抜けたようになって元に戻りません。
葉焼けした部分は細胞が壊れているため、水分を保持できず、次第に乾燥していきます。
葉の先端や縁が乾燥し、パリパリとした感触になります。
葉焼けしたパキラの対処法!葉っぱはカットしても大丈夫?
対処法
- 遮光ネットを利用するか、レースカーテン越しの光が当たる場所へ移動
- 真夏(約30度以上)は葉焼けリスクが高いため、半日陰やレースカーテン越しの光が当たる場所へ移動しておく
カットしてもいい?
葉焼けした葉であっても、緑色の部分が残っている限りはその部分で光合成ができます。
ただ、どうしても気になるのであれば、葉焼けした部分のみカットするのも良いでしょう。
ただし株が弱っている場合や、寒い時期の葉の切りすぎには注意が必要です。
パキラの葉焼け対策
パキラの葉焼けを未然に防ぐためには、以下のポイントに気を付けて管理しましょう。
夏場の直射日光を避ける
春~秋にかけてパキラを屋外に置く場合、直射日光の当たらない場所に置きます。
遮光ネットをかけておくのが安心です。
室内の場合は基本カーテン不要
パキラを室内で管理する場合、窓越しの光で葉焼けをすることは殆どありません。
基本は南~東向きの窓際に置き、光が強いようならレースカーテンを使用します。
私は室内の南向き窓際でパキラを育ててるけど、それでも徒長したよ。だから室内で葉焼けすることは基本ないと思われる。
パキラが葉焼け以外で色が悪くなる原因と対処法
パキラの葉の色が悪いときに考えられる葉焼け以外の原因は以下の通りです。
寒さ(10度以下)
パキラは暑さに強い反面、寒さには弱い植物です。元々は中南米が原産のパキラは暖かく日当たりの良い場所を好みます。
パキラが耐えられる寒さは5度程度までですが、美しい葉を保つためには最低でも10~15度は必要でしょう。
また、寒さが深まる秋から冬はパキラの生長も緩慢になります。そのため、根が水分を吸う速度もどんどん遅くなっていきます。
この状態で暖かい時期と同じように水やりしていると、根が呼吸できずに傷んで腐る「根腐れ」を起こしやすいです。
冬場の水やりは土が乾いてからさらに3~4日ほどしてから与えます。
下写真はカポックという植物です。葉の一部が黄色っぽく変色していますね。
パキラの場合も寒さに当たると、葉の一部が黄色っぽく変色したり、葉の色つやが悪くなったりすることがあります。
パキラが寒さで色が悪い時の対処法
- 最低でも10度~15度程度は保つ
- 窓際に置いている場合は夜になったら1~2mほど離して寒さ対策する
- 水やりは控え目にして耐寒性を高める。冬は土が乾いて3~4日してから水やり。
- 水やりは日中の暖かい時間帯におこない、しっかりと水を切っておく。
根腐れ(水のやりすぎ、蒸れ)
パキラは海外から輸入した幹を日本で土に差し発根させたものも多く出回っています。
そのため、株の大きさの割にはあまり根が張っていないということも少なくありません。
つまり、必要以上の水やりは根腐れを招く原因に発展しやすいです。
土が乾ききらないうちに水やりしている場合はすぐにやめ、土が乾いてからたっぷりと与えるようにします。
根腐れを起こしてからでは復活は難しいです。葉の色が悪く土が湿っている場合、しばらく水やりは控えて風通しのよい場所に置いて様子をみましょう。
水やりのタイミングを教えてくれる便利アイテムを活用してみる
「水やりのタイミングが分からない」「できるだけ枯らしたくない」
このような場合に重宝するのが水やりチェッカーです。土に差しておくだけで最適な水やりのタイミングを色でお知らせしてくれます。
パキラの場合は、チェッカーが「白」になったら鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと与えましょう。
ただし、生長が緩慢になる冬場はチェッカーが「白」になってさらに3~4日ほどしてから水を与えます。
病害虫
パキラの葉の色が悪い場合、葉の裏や付け根、茎などに小さな虫が付いていないか確認してみましょう。
パキラにつきやすい害虫にはハダニやカイガラムシがあります。下写真はアイビーという観葉植物についたカイガラムシです。
一見、白い綿のように見えますが、これは「コナカイガラムシ」という害虫です。そのままにしておくと吸汁によって植物をどんどん弱らせます。
また、パキラがベタベタとしているという場合、こちらもカイガラムシが付いていることが多いです。
下写真は葉に付いた汚れのように見えますね。実はこれらもカイガラムシです。
カイガラムシは樹液を吸って糖分の含んだ排泄物を出すため、ベタベタと葉を汚します。
また、パキラの葉の付け根に蜘蛛の巣のようなものが付着している場合、ハダニが潜んでいる可能性があります。
ハダニも吸汁によって植物を弱らせる害虫です。見つけたら早目に取り除きましょう。
パキラに害虫が付いている時の対処法
- すぐに取り除くことで被害を最小限に抑えられる
- たくさんついていて取り切れない場合は殺虫剤の使用も検討する
パキラが葉焼けしたときの症状は?カットすべき?原因と対処法【まとめ】
今回は、パキラが葉焼けしたときの症状や原因、対策について紹介しました。
パキラの葉の色が悪い場合、まずは葉の裏や付け根に害虫がついていないかくまなく点検しましょう。
その後、強い光や寒さに当たっていなかったか確認してください。
パキラの葉の色が悪い時の主な原因と対処法
- 葉焼け…被害を最小限に抑えるためにも遮光ネットを利用するか場所を移動する
- 寒さ…最低でも10度~15度程度は保つ
- 根腐れ…水やりは土が乾いてからたっぷりとが基本(冬場は土が乾いて3,4日してから)
- 害虫…ハダニやカイガラムシがつくことがある。見つけたらすぐに取り除く。
※根詰まりによって葉の色が悪くなることもある。2~3年以上植え替えていないという場合、土が古くなって養分が不足している可能性も。
植え替えは根詰まりを解消するだけでなく、土を新しいものに更新する意味でも2~3年に1回はおこなうのが望ましい。