パキラの元気がなんとなくないな。。
丈夫で育てやすいとされるパキラですが、なんとなく元気がない様子にお困りではありませんか?
今回は、パキラの元気がない時に考えられる原因と対処法を症状別でくわしく解説します。
パキラの葉が下を向いて元気がない!確認すべき5つのポイント
パキラの元気がない…そんな時は、まず以下5つのポイントを確認してみてください。
ポイント①土は乾いてる?湿っている?
パキラの元気がないな…と感じたら、まずは土の乾き具合を確認してみましょう。
- 土が湿っている➡土が乾くまで水は与えず、明るく風通しの良い場所に置く。前回の水遣りから7日以上経過している場合は要注意。根腐れの可能性あり
- 土が乾いている➡土に指を2~3cmほど差して湿気を感じなければ、たっぷりと水を与えて様子をみる
パキラの水遣り方法【目安】
- 春~秋(天気予報で最低気温が15度以上)➡土が乾いたタイミングで鉢底から水が流れ出るくらいにたっぷりと水を与える
- 秋~冬(天気予報で最低気温が15度以下)➡土が乾いてさらに3日ほど経ってから土の約1/3が湿るくらいに常温の水を与える。夜間の水遣りは避けて
パキラは暖かい時期に生育が盛んになるよ。逆に、気温が下がると生育が鈍って同時に根が水分を吸い上げる力も弱くなるんだ。目安となるのは天気予報の最低気温。
ポイント②現在の気温は?
パキラは本来、暖かい場所を好む熱帯性の植物のため、気温が下がるにつれて生育が緩慢になります。
冬は日照や気温の制限によりどうしても葉の色つやがイマイチになりがちです。
窓際に置いている場合、夜になったら窓から1~2m離して冷え込みを防ぐ
昼間は暖かい窓際も、夜から朝にかけてはグッと冷え込むことが多いです。
パキラを窓際に置いている場合、夜になったら窓から最低でも1~2m離して冷え込みを防ぎます。
元気がないからといってすぐに肥料を与えるのは×。元気がない時は根も弱っている可能性が高い。そんな時に肥料を与えると余計根を傷めてしまう原因になるよ。冬の肥料は基本不要。
ポイント③葉の状態は?
直射日光により葉焼けを起こしたパキラ
パキラの葉が変色したり、色が抜けたようになる場合はさまざまな原因が考えられます。
症状別の主な原因と対処法は以下の通りです。
葉の症状別、原因と対処法
- 葉の色が何となく悪い、まばら➡まずは害虫が付いていないか確認。ついているなら早目に駆除。害虫が付いていないなら管理方法の見直し、根詰まりの確認を
- 葉の色が抜けたようになる➡直射日光に当たると色が抜けたようになることが多い。置き場所の見直しを
- 葉がベタベタする、蜘蛛の巣のようなものや白い綿状のものが付く➡害虫の可能性あり。分からない場合はベニカネクストスプレーがおすすめ
ポイント④幹の硬さは?
パキラの幹に触れて硬いなら復活の可能性は十分にあります。
ただ、幹がふかふかと柔らかい場合はすでに内部が傷んでしまっている可能性が高いです。
パキラに元気がないなと思ったら幹に触れてみよう
- 幹が硬い➡復活の可能性は十分にある。管理方法を見直して様子をみる
- 幹がふかふか、柔らかい➡すでに根腐れを起こしているか内部が傷んでしまっている可能性が高い。復活は難しい
ポイント⑤日当たり、風通しは?
パキラが光合成する上で欠かせないのが、光・水・風です。
特にパキラを室内で育てている場合、不足しやすいのが風通しです。
風通しが悪いと根腐れやカビ、害虫の発生リスクが高まる
パキラを窓を閉め切った室内に置きっぱなしにしていませんか?
風通しが悪くなることでどうしても土が乾きにくくなり、根腐れやカビ、害虫の発生リスクが高まります。
窓を閉め切りがちになる夏や冬はサーキュレーターをまわし、空気に流れを作りだそう。
パキラの葉が下を向いて元気がない時の復活方法【症状別】
まずは、目の前のパキラをよく観察してみましょう。そして、これまでの管理方法もあわせて思い出してみてくださいね。
葉が下を向く
パキラの葉が下を向いてぐったりしている場合、水切れや根腐れ、光線不足が考えられます。
水やりから5日以上経っても土が湿ったままで葉が復活しない場合、根腐れや寒さなどによって根が水分を吸えなくなっている可能性が高いです。
パキラの葉が下を向くときの復活法
- 土がカラカラに乾燥している:鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えて様子をみる
- 室内なら南~東向きの窓際に置く:光線不足が続くと株が弱々しくなってしまう。本来は日光を好むのがパキラ
- 土が湿っているのに葉にハリが戻らない場合:明るく風通しの良い場所に置いて様子を見る
- 極端な高温、夏の直射日光を避ける:真夏の直射日光は株にダメージを与えてしまうため避ける。水を含んだ状態で熱くなった床面に鉢を直置きするのも×
- 冬、窓際に置きっぱなし:寒さに当たると根がダメージを受けるため、冬は夜になったら窓から1~2mほど離す。10度以下の寒さに当てない
葉が落ちる
パキラの葉がパラパラと落ちる場合、まずは10度以下の寒さに当たっていないか確認します。
パキラは5度程度まで耐えられるといわれるけど、それはあくまで枯れないための最低温度なんだ。
本来のパキラは暖かい場所を好み、15度以下になると徐々に生長が緩慢になって水分を吸い上げる力が弱まります。
パキラの葉が落ちる時に考えられる主な原因には以下のようなものがあります。
- 10度以下の寒さ
- 光線不足
- 多湿によるダメージ(水のやり過ぎ)
- 病害虫、など
パキラの葉が落ちて元気がない時の復活法
- 最低でも10度は保ち、15度以下になる場合は水やりを控え目に管理する。水やりは土が乾いてさらに3~4日ほどしてから。
- 葉の裏や付け根、茎などに小さな虫が付いている場合はすぐに取り除く。吸汁によって枯らされる恐れがあるため。
- できるだけ暖かく、風通しのよい場所に置いて様子をみる。
- 置き場所は直射日光は避けた半日陰、レースカーテン越しの光が望ましい。特に、真夏の高温期は「葉焼け」を起こしやすいため注意。
- 室内であっても窓際は朝晩に急激に冷え込むため注意。夜になったら窓から1~2m離す。
- すでに幹が柔らかくなっている場合、根腐れを起こしている可能性が高い。その場合は復活が難しいため、まだ硬い葉付きの茎をカットし挿し木で育て直すことも考える。
- 慌てて肥料を与えたり、いきなり日当たりの良すぎる場所へ鉢を移動させるのは控えた方がよい
葉の色が抜ける、色が悪い
パキラの葉が色抜けしたようになっている場合、直射日光によって葉焼けを起こしている可能性があります。
本来は日向を好むパキラ。でも、急激な場所の変化や真夏の直射日光(西日も含む)などに晒されると、葉の一部が傷んでしまうんだ。
また、葉の色が全体的に悪いという場合は寒さや根腐れも考えられる原因です。部分的に葉の色が悪くなっている場合には害虫がついていないかも確認します。
パキラの葉の色が抜けて白くなっていたり葉の色味が悪い場合の対処法には以下のようなものがあります。
パキラの葉が色抜け、色味が悪い時の復活法
- 色抜けしている、部分的に変色…葉焼けや害虫被害が考えられる。まずは葉の裏や付け根に小さな虫が付いていないかを確認。その後、直射日光が当たっていないかも確認する。色抜けした部分は元に戻らない。被害を拡大させないためには早目の対処が必要
- 葉の色が全体的に悪い…10度以下の寒さや、水のやり過ぎによる根腐れが考えられる。温度管理をした上で適切な水やりを実施し様子を見る。
幹が柔らかい
パキラの幹がふかふかと柔らかい場合、すでに根が腐って傷む根腐れを起こしている可能性が高いです。
根が腐ると水分や養分を吸うことが出来なくなる。そうなると地上部も徐々に傷んで柔らかくなってしまうんだ。
この場合、すでに傷んだ根を復活させることは困難です。
地上部にまだ硬い元気葉付きの茎があれば、カットし発根させて育て直すという選択肢もあります。
パキラの幹が柔らかい時の復活法
- 水やりを控え、暖かく風通しのよい場所に置いて様子をみる。
- すでに根元が腐ってぐらつく場合、残念ながら復活は難しい。この場合、まだ地上部に元気そうな茎があれば挿し木で発根させ育て直すという選択肢もある。
カットした茎を水に挿しておくと発根する
ひょろひょろ
パキラの茎ばかりがひょろひょろと伸びて間延びしたような姿になっている場合、一番に考えられる原因は日光不足による徒長(とちょう)です。
パキラは耐陰性があるため室内でも育てられる「観葉植物」として知られています。しかし、本来は日光が大好きな植物です。
長い間、日当たりのよくない場所に置きっぱなしにしていると、茎ばかりが日光を求めて間延びする徒長を起こしやすいです。
パキラがひょろひょろになって元気がない時の復活法
- 数日かけて少しずつ日光に慣らすことで葉焼けを防ぎつつ環境を改善する。室内からいきなり屋外の直射日光に当てると葉焼けを起こす可能性が高いため。
- 春から秋の暖かい時期はできるだけ日当たりよく風通しのよい場所に置くことで徒長を防げる。ただし、真夏は葉焼けのリスクが高いため半日陰やレースカーテン越しの光にする。
株が不安定
パキラの株がぐらぐらと不安定になっている場合、しっかりと根が張っていないか、根が傷んでいることが考えられます。
特に、植え替えてすぐはぐらつきやすいです。
特に高さ1mを超える大きな株の場合、海外から輸入した幹を日本で発根させたものも多く、他の観葉植物に比べて根があまり張っていないケースもあります。
また、水のやり過ぎにより根が腐り、幹が不安定になっていることも考えられます。
パキラの株がぐらついて元気がないときの復活法
- 植え替え直後であれば、株が安定するまで支柱を立てて様子をみる
- 根腐れが疑われる場合、幹に触れてみてすでに柔らかくなっている場合は根腐れに発展している可能性が高い。復活は困難。まだ硬い茎があれば挿し木にしてみる。
- 幹がまだ硬い場合はしばらく水やりを控え、暖かく(最低15度以上)風通しのよい場所に置いて様子を見る。
日光不足で元気のないパキラを元気に復活させる方法は?
日光不足によって弱々しく間延びしてしまったパキラ。すでに間延びした部分を元通りにすることはできません。
しかし、適期に切り戻すことでボリュームのある元気な姿に仕立て直すことはできます。
徒長した部分は元に戻らない
日光不足によって徒長を起こしたパキラは見た目がだらしなくなるだけではありません。
ちょっとした環境の変化や病害虫などにも弱くなりダメージを受けやすくなります。
全体的な色味も悪くなり弱々しい姿になるのが徒長。春から秋の暖かい時期は特に徒長を起こしやすいんだ。
適期に切り戻すことでボリュームのある元気な樹形に仕立て直すことができる
日光不足によって弱々しい姿になったパキラでも、適期に切り戻すことで元の元気な姿に仕立て直すことは可能です。
- 春~初夏(5月~6月頃)に伸びきった枝をカット
- しばらくは水の遣り過ぎに注意。日当たり、風通しの良い場所に置く
- 2週間ほどで新芽が芽吹き始める
成功のコツは「適期に切り戻すこと」。パキラはとっても丈夫な植物。時期さえ間違わなければうまくいくことが多いよ。
パキラの葉が下を向いて元気がない!原因と対処法【まとめ】
今回は、パキラの元気がない主な原因と対処法を症状別でくわしくご紹介しました。
「元気がない」といってもその症状はさまざまです。まずは、目の前のパキラをよく観察してみましょう。
パキラが元気を無くしやすいのは、やはり秋から冬にかけての時期です。この時期に元気がない場合、10度以下の寒さが主な原因としてあげられます。
また、暖かい時期に元気がないという場合には、水のやり過ぎによる根腐れや、多湿、直射日光による葉焼けなども考えられます。
最低限抑えておくべきは、「10度以下の寒さに当てないこと」と「基本は土が乾いてからの水やり」でしょう。
特に、気温が下がり始める秋は根腐れを起こしやすい時期でもあります。秋から冬にかけては土が乾いてさらに3~4日ほどしてからの水やりが望ましいです。
パキラの元気がない【症状別の主な原因と復活法】
- 葉が落ちる場合…10度以下の寒さに当たっていないか?根腐れを起こしていないかを確認した上で、暖かく風通しのよい場所に置いて管理。
- 葉の色が抜ける、色が悪い場合…直射日光に当たっていないか?害虫がついていないかを確認した上で、置き場所の見直し。
- 幹が柔らかい場合…すでに根腐れに発展している可能性が高い。しばらくは水やりを控えて風通しのよい場所で管理。硬い茎が残っていれば挿し木にしてみるのもよい。
- ひょろひょろの場合…主な原因は日光不足。数日かけて少しずつ明るい場所へ移動し、葉焼けを防ぎつつ置き場所を改善。特に、春から秋はできるだけ明るい場所におくことで徒長を防げる。
- 株が不安定(ぐらつく)な場合…幹に触れて柔らかいなら根腐れを起こしている可能性が高い。植え替え直後であれば支柱を立てる等して株が安定するまで気長に見守る。
パキラを育てている人におすすめの便利アイテムはこれ
☆★虫が付いたかも…?もしかして病気…?観葉植物に付きやすい害虫を殺虫し病気の治療と予防ができる↓↓
☆★パキラを植えている土に挿しでおくだけ。土の乾き具合を色でお知らせしてくれる便利アイテム↓↓
☆★鉢を浮かせて通気性を確保。排水性を高めて根腐れを防いでくれる便利アイテム↓↓
ポットフィートを使うことで鉢内の蒸れを防ぐことができるよ。水はけ、通気性を確保することで根が傷みにくくなるんだ。
☆★鉢が大きくて移動が大変な場合はキャスター付きの鉢スタンドがあると便利↓↓