パキラを育てている方のなかには、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか? パキラの根元がぐらつく場合、根がダメージを受けている可能性があります。
そこで今回は、パキラがぐらつくときの主な原因と対処法についてくわしくご紹介します。
パキラがグラグラする・根が張らないときの原因と対処法
パキラがぐらつくときに確認すべきは幹の状態です。今現在、パキラを植えている土は乾いていますか?湿っていますか? また、ぐらつく幹は柔らかくなってはいませんか?
パキラがぐらつくときにはまず、幹に触れてみよう
パキラがぐらつく状態で幹がふかふかと柔らかい場合、残念ながらすでに根腐れに発展している可能性が高いでしょう。
この場合、水やりは控えて暖かく風通しのよい場所に置いて様子をみます。ただ、根腐れに発展してからでは復活はかなり難しいです。
パキラは多くの観葉植物の中でもあまり根を拡げません。そのため、土が乾ききらないうちに水やりを繰り返していると、根が酸欠状態になり傷んで腐る根腐れを引き起こします。
特に根腐れに気を付けたいのが寒さが深まる秋から冬場です。この時期は寒さによってパキラの生長が緩慢になっています。
つまり、根が水分を吸い上げる力自体が弱まっているのですね。そのため、必要以上の水やりは根腐れに発展しやすいのです。
パキラの幹が硬く、葉の色つやもよいときは?
パキラがぐらつく状態で幹が硬い場合、土を増やして株を安定させてみましょう。
内部に空間が出来ていると株が不安定になりぐらつきやすいです。まずは、使わなくなったお箸で鉢のまわりの土を軽くつんつんとつついてみます。
さらに、鉢を持ち上げ地面に軽く叩きつけて鉢内に残っている可能性のある空気を抜きましょう。その後、新しい土を表面に少し足して幹を安定させます。
植え替え直後でぐらつく場合、根が張るまで支柱を使ってみる
植え替え後、パキラがぐらつくようになってしまったという場合は支柱を使って根が張るまで支えてあげるのもよいでしょう。
見た目は少し悪くなるかもしれませんが、安定するまで気長に待ちます。
また、大粒の土を使っているのも幹がぐらつく原因になります。市販の「観葉植物の土」を使っている場合、赤玉土(小粒)を半分ほど混ぜ込むとぐらつきにくくなりおすすめです。
赤玉土を混ぜ込むことで排水性もよくなり、根腐れにを防ぐだけではなく根もよく張ってくれますよ。お好みで土の配合を変えてみるのもおすすめです。
「水はけの良い土に植え付け土が乾いたらたっぷりと水を与える」。これがパキラの根をしっかりと張らせる基本の管理方法になります。
根腐れを怖がるあまり、ちょこちょこと水やりするのは望ましくありません。メリハリが大切です。
パキラの「置き場所」と「水やり方法」は? パキラは暖かく日当たりの良い場所を好みます。15度以下の寒さは避けましょう。また、パキラの水やりの基本は「土が乾いてからたっぷりと」です。 ただ、冬場は別です。冬のパキラは生育が緩慢になっているため、暖かい時期に比べて根が水分を吸い上げません。 そのため、多湿による根腐れを防ぐためにも冬のパキラは乾燥気味に管理する必要があります。冬に限っては「土が乾いてさらに3~4日してから水やり」です。 乾燥気味に管理することで樹液濃度を高め、耐寒性を確保することができます。 ただ、地上部は乾燥しがちなので、葉水で葉の表裏に水分を吹きかけてあげると綺麗な葉を保てます。 こまめな葉水はハダニ予防にも効果的です。
パキラがぐらつく・根が張らないときの原因と対処法【まとめ】
今回は、パキラがぐらつくときの主な原因と対処法をご紹介しました。
パキラの場合、海外から輸入した幹を日本で発根させたものがよく出回っています。そのため、あまり根が張っていないものが多いという傾向もあるようです。
今回の記事をご参考に、ぐらつくパキラの対処法をみつけてみてくださいね。
パキラがぐらつくときの原因と対処法
・幹がフカフカ、柔らかい
⇒根腐れに発展していることが多い。水やりは控え、風通しのよい場所に置いて様子を見る。ただし復活はかなり難しい状態。
・幹が硬い
⇒土を使わなくなったお箸等でつついて内部の空気を抜く。その後、まだ入るスペースがあれば土を足す。植え替え後、ぐらつくようになった場合は根が張るまで支柱を使ってみる。
「大粒の土のみ」や「ふかふかな土のみ」だとぐらつきやすいため、赤玉土(小粒)を混ぜ込みある程度株が安定するよう土の配合を変えてみるのもよい。