比較的育てやすいパキラですが、日照不足になると葉が落ちたり、徒長(とちょう:茎が間延びすること)したりします。
特に都市部のマンションやオフィス内では自然光が不足しがち…。
そんな時の強い味方が「植物育成LEDライト」です!
今回は、パキラを健康的に育てるためのLEDライト選びのポイントと、筆者おすすめの製品を2つご紹介します!
パキラはLEDライトで育つ?
結論から言うと、パキラは適切なスペックの植物育成LEDライトだけで育てることは可能です。
ただし、自然光と比べた場合の成長速度や樹形の美しさには差が生じる可能性があり、いくつかの注意点があります。
LEDライトのみでパキラを育てる際の条件
- 光強度(PPFD)が十分であること:パキラのような観葉植物には、PPFD(光合成有効光子束密度)100~300μmol/m²/s程度が必要
- 一般的な家庭用LED照明では光量不足で徒長(ひょろ長く弱々しく育つ)しがち
- 植物育成専用LEDを選ぶ
▶パキラは蛍光灯だけでも育つ?メリット・デメリットと管理のコツ
パキラにおすすめの植物育成LEDライトはコレ!
ここでは、使用場所や好みに応じたおすすめのLEDライトを2タイプに分けてご紹介します。
場所・サイズを選ばない「クリップタイプ」
狭いスペースや机の上、棚の一角など、設置場所を選ばず使いやすいのが「クリップタイプ」の育成ライトです。
アームが自由に曲がるタイプも多く、光の当て方も自在に調整可能。特に小型~中型のパキラを育てたい方にぴったりです。
おすすめ商品
- 植物育成に特化した多方向LEDライト
- 自動ON/OFFのタイマー機能付き(3/9/12時間で毎日繰り返し)
- 10段階の明るさ調整&3色切替(黄色/白/ミックス)
- 角度・高さの自由調整OKなフレキシブルアーム&伸縮ポール
- 安定した金属製土台&長寿命(約30,000時間)
見た目重視なら「スタンドタイプ」
おしゃれに観葉植物を楽しみたいなら、スタンドタイプの育成ライトがおすすめ。
高さ調節が可能なものが多く、光を均一に当てやすいのが特徴です。
LEDライトに見えない自然なデザインの製品も多く、インテリアとしても違和感がありません。
おすすめ商品
- 太陽光に近いRa90の自然な光
- 3段階の明るさ調整が可能
- 透明板と散光板の2種レンズ付きで、照射対象に応じて使い分け可能
- スイングアーム採用で、光の角度や位置を自由に調節
- 高さ30cmまで対応&シリコンスペーサー付き
パキラをLEDライトのみで育てた場合のメリット・デメリット
メリット
- 日照ゼロの部屋(地下室やオフィスなど)でも育成可能。
- 害虫や天候の影響を受けにくい。
- 一年を通して安定した光環境を維持できる。
デメリット
- 自然光と比べて成長速度が遅い場合がある(光強度やCO₂濃度の影響)。
- 樹形がやや不自然になる可能性(光の方向が一方向的になるため)。
- 電気代がかかる(1日12時間使用で月額~500円程度)。
パキラ育成用LEDライト選びの5つのポイント
適切な光強度(PPFD)
パキラのような観葉植物には、100-300μmol/m²/sの光強度が適しています。
製品仕様にPPFD値が記載されていない場合は、ルーメン(lm)で判断し、800lm以上あるものを選ぶと良いでしょう。
光の波長バランス
青と赤の光をバランスよく含んだものが理想的です。
最近の高品質な植物育成LEDは、自然光に近いフルスペクトルを採用しているものが多くなっています。
照射範囲と設置方法
パキラのサイズに合わせて照射範囲を選択します。小型のパキラならスポットタイプ、大型ならバー型やパネル型が適しています。
クリップ式、スタンド式、吊り下げ式など、設置場所に合ったタイプを選びましょう。
消費電力と効率
LEDはもともと省エネですが、製品によって効率に差があります。
1Wあたりの光合成有効光子数(PPF)が高いものを選ぶと、電気代を抑えられます。
耐久性と保証
1日12時間以上使用することを想定すると、耐久性は重要です。
防水機能(IP等級)や保証期間もチェックしましょう。
パキラを植物育成LEDで育てる際により健康的に育てるコツ
自然光と併用する
窓から少しでも光が入る場合は、LEDを補助的に使うと効果的です。
例: 午前中は自然光、夕方~夜はLEDライトで補光。
光の方向を調整する
単一方向から光を当て続けると、パキラが傾いて育つことがあります。
定期的に鉢を回転させるか、複数方向から照射できるLEDライトを選びましょう。
光以外の環境も整える
- 水やり: LED使用時は光合成が活発になるため、土の乾きが早まることがあります
- 肥料: 成長期(春~秋)は2ヶ月に1回、緩効性肥料を与える。
- 湿度: 乾燥しすぎないよう、葉水(霧吹き)を定期的に行う。
パキラとLEDライトに関するよくある質問
Q: パキラに普通のLED照明ではダメですか?
A: 一般のLED照明でもある程度の効果は期待できますが、植物育成用LEDに比べると光強度や波長が不十分な場合が多いです。
特に赤色光が不足すると、徒長しやすくなります。
▶パキラは蛍光灯だけでも育つ?メリット・デメリットと管理のコツ
Q: LEDライトは一日中つけっぱなしにしても大丈夫?
A: 植物にも休息時間が必要です。連続照射は避け、最大16時間程度に留めましょう。
タイマー機能付きの育成ライトが便利です。
Q: パキラの成長が遅いのですが、LEDライトを増やした方が良いですか?
A: 成長が遅い原因は光不足以外にも、温度、湿度、栄養状態など様々な要因が考えられます。
まずは現在の環境を総合的に見直しましょう。
パキラはLEDライトで育つ?おすすめの植物育成LEDライト・2選【まとめ】
パキラを室内で健康的に育てるためには、適切な光環境を整えることが不可欠です。
特に日照不足になりがちな環境では、植物育成LEDライトの導入が効果的。
LEDライトを活用すれば、たとえ北向きの部屋やオフィスでも、パキラを長く楽しむことができます。
植物育成LEDは初期投資が必要ですが、長期的に見ればパキラを何年も健康に保ち、観葉植物のある豊かな生活をサポートしてくれるでしょう。