パキラをしばらく育てていると、幹が細くて頭部が重たく見える頭でっかち状態になることがあります。
そこで今回は、頭でっかちなパキラをコンパクトに仕立て直す具体的な方法や注意点を画像付きで解説。
お部屋にぴったりな、バランスの良いパキラを育てるためのコツをぜひご覧ください。
パキラが「頭でっかち」になる原因
パキラの樹形が頭でっかちになり、不格好になってしまう時によくある原因には、以下のようなものがあります。
光不足による徒長
日光が不足すると、茎や幹が細長く伸び、葉が密集しすぎてしまうことがあります。この状態が「頭でっかち」の主な原因です。
対処法
- 春から初夏に切り戻し、樹形を整える。
- 窓辺など明るい場所に移動させる。
- 蛍光灯やLED植物ライトを補助光源として活用する。
▶伸びすぎたパキラの対処法!適期の剪定で樹形を整えるべき理由とは?
剪定不足
定期的に剪定をしないと、上部の葉や枝が増えすぎて徐々に全体のバランスが崩れます。
対処法
- 毎年春~初夏に伸びすぎた枝を切って形を整える。
- 古い葉や弱った枝を剪定して、エネルギーを分散させる。
肥料の過剰使用
肥料を与えすぎると、急激に成長しすぎてバランスが悪くなることがあります。
対処法
- 肥料の頻度を適切に調整し、薄めの濃度で与える。
- 成長期以外は肥料を控える。
▶パキラに肥料はいらない?与えるタイミングと選び方を徹底解説
頭でっかちなパキラを仕立て直す方法
頭でっかちになったパキラの樹形を整えるには、以下の手順で剪定する必要があります。
剪定は、頭でっかちなパキラを改善する最も効果的な方法です。
春~初夏に伸びすぎた枝をカット
春から夏の成長期に行うのがベストです。寒くなる直前の秋~冬は、大胆な剪定を控えましょう。
伸びすぎた枝を切る
上部の重たくなった枝葉を適切な場所でカットします。カットする際は、節の少し上で切ることで新芽が出やすくなります。
置き場所を見直す
せっかく仕立て直しても、日光が足りないとうまく新芽が出ません。また、新芽が出たとしてもまた間延びしてしまいます。
ギュッと締まった樹形に育てたいなら、室内なら南~東向きの窓際に置くのが理想です。
2週間ほどで新芽が出てくる
うまくいけば2週間ほどで新芽が出てくるはずです。葉が増えるまでは水のやりすぎに注意しましょう。
▶パキラの切り戻し方法!大きくなりすぎたパキラをコンパクトに整えよう
パキラが頭でっかちになるのを防ぐためのポイントは?
パキラの樹形をコンパクトに保つためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
定期的な剪定
全体のバランスを保つために、年に1~2回剪定を行いましょう。
剪定せずにいると古い葉が徐々に落ち、どうしても頭でっかちになりがちです。
適切な水やり
土が乾いたらたっぷり水を与え、根腐れを防ぎます。
ただし冬は、土が完全に乾いてさらに3日ほど経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量で十分です。
▶室内のパキラは何日おきに水やりすべき?室内管理のコツを解説
1~2年に一度の植え替え
鉢が小さすぎる場合は、早めに植え替えを行いましょう。
最低でも2年に一度は植え替え、古くなった土を新しい土に更新しておきます。
室内なら南~東向きの窓際に置く
光不足を防ぐために、明るい場所で育てることが重要です。
気温が許すなら、屋外の半日陰に置くと生育が良くなり、ギュッと締まった株に育ちます。
▶パキラは外に出しっぱなしでok?押さえておくべき2つのポイント
頭でっかちなパキラを整える!仕立て直しの方法とコツ【まとめ】
頭でっかちなパキラは、剪定や支柱の活用、植え替え、光環境の見直しなどで改善できます。
特に光不足や剪定不足が原因の場合が多いため、これらの対策を意識して管理することで、バランスの良い美しい姿を取り戻せるでしょう。
パキラをインテリアとして楽しむためにも、この記事で紹介した方法をぜひ試してみてください。