お洒落な鉢を見つけたけど底に穴が開いてない…鉢底穴のない容器でもパキラは育つ?
パキラは丈夫で育てやすい観葉植物ですが、植木鉢の選び方については悩むことが多いかもしれません。
特に「穴なし鉢でも育つのか?」という疑問はよく聞かれます。
そこで今回は、パキラを穴なし鉢で育てることができるのかとその注意点、そして素材別に底穴を開ける方法を詳しく解説します。
農業高校で園芸を専門に3年間学ぶ。100均で見つけた小さな実生パキラを大きく育てたことがきっかけで観葉植物に目覚める。賃貸の一室でパキラを試行錯誤しながら栽培して得た知識をブログで発信中!
パキラは穴なし鉢でも育てられなくはないが、おすすめはしない
結論から言えば、パキラは穴なし鉢でも育てることは可能ですが、注意が必要です。
鉢に穴がないと水はけが悪くなり、根腐れのリスクが高まります。
穴なし鉢で育てるリスク
- 水が溜まりやすい:水を与えすぎた場合、余分な水分が排出されないため、鉢内に水が滞留しやすい。
- 通気性が悪い:穴がないと、鉢の底から空気が入らず、根に必要な酸素が供給されにくくなる。
- 根腐れのリスクが高い:水が長時間土中に留まると、根が酸欠状態になり、腐敗しやすい。
これらのリスクを避けるためには、やはり底穴の開いている容器を使うのが良いと思います。
穴なし鉢でパキラを育てるときの注意点は?
穴なし鉢でパキラを健康に育てるためには、以下のポイントに気をつけましょう。
鉢底に排水層を作る
穴がない鉢では、鉢底に排水層を作ることが重要です。これにより、水が直接土に溜まるのを防ぎ、根腐れのリスクを軽減できます。
具体的な方法としては、以下の材料を使うことができます。
- 軽石:底に軽石を敷くことで、余分な水分が土に触れるのを防ぎます。
- 根腐れ防止剤(ゼオライトやミリオンAなど):土に混ぜ込むことで根腐れを防ぐ効果が得られます。
水やりの頻度を調整する
穴なし鉢では水が抜けないため、水やりの頻度を少なくすることが大切です。
土の表面が乾いた後、さらに数日間待ってから水を与えるようにしましょう。
また、土が完全に乾燥してから水を与えることで、根腐れのリスクを減らすことができます。
▶パキラの水やり頻度はどれくらい?初心者向けに解説【完全ガイド】
タイミングをみて底穴の開いた鉢に植え替える
穴なし鉢の場合、どんなに気を付けていても根が蒸れて傷みやすいです。
長く育て続けたいのなら、タイミングを見て鉢底穴の開いている鉢に植え替えましょう。
植え替えに適した時期は、春~秋の暖かい時期です。冬に植え替える場合は、根を崩さないよう素早く済ませます。
穴のない容器でも大丈夫!素材別・底穴の開け方を解説
もし既に穴なし鉢を使用していて、底に穴を開けることを検討している場合、鉢の素材によってはDIYで簡単に穴を開けることができます。
ここでは、素材別に穴を開ける方法を紹介します。
プラスチック製の鉢
プラスチック製の鉢は、最も穴を開けやすい素材です。必要な道具も比較的簡単に手に入ります。
- 必要な道具:電動ドリル、キリなど
- 鉢底に穴を開ける位置をマークします(通常は中央とその周囲に数カ所)。
- 電動ドリルを使用して、慎重に穴を開けていきます。ドリルがない場合は、キリで慎重に穴を開けても構いません。
陶器製の鉢
陶器製の鉢は、頑丈で見た目も美しいため人気がありますが、穴を開けるのがやや難しい素材です。
作業には慎重さが求められます。
綺麗に穴を開けたい場合
- 必要な道具:電動ドリル、専用の陶器用ドリルビット
- 鉢の底に穴を開ける場所を決めてマークする
- 電動ドリルに陶器用ドリルビットを装着し、ゆっくりとしたスピードで穴を開ける。陶器は割れやすいため、力を入れずに慎重におこなう
- 穴が開いた後、滑らかな仕上がりにするためにヤスリでエッジを整える
とにかく簡単に穴を開けたい・壊れるリスクがあっても構わない場合
- 必要な道具:穴あけポンチ(100均やホームセンターに売ってます)、ハンマー、マスキングテープ(ガムテープでもok)、土
- 穴を開けたい場所の内側にガムテープを貼っておく
- 土に容器を下向きに伏せ、穴を開けたい場所にポンチの先端を当てる
- ハンマーで慎重に穴を開ける
- 穴が開いたら内側のマスキングテープを剥がす
金属製の鉢
金属製の鉢は、現代的なデザインのものが多くありますが、穴を開けるのにはやや手間がかかります。
- 必要な道具:電動ドリル、金属用ドリルビット
- 鉢底に穴を開ける場所をマークします。
- 電動ドリルに金属用ドリルビットを装着し、ゆっくりとしたスピードで穴を開けていきます。
- 金属は硬いため、ドリルビットが滑りやすいので、滑らないように慎重に進めましょう。
パキラは穴なし鉢でも育つ?素材別で底穴の開け方も解説【まとめ】
パキラは穴なし鉢でも育てることができますが、長く育てていくならタイミングを見て、底穴の開いた鉢に植え替えるのがベストです。
また、鉢の素材によっては、DIYで底に穴を開けることも可能です。
パキラの健康を保つうえで鉢選びは非常に重要です。底穴が開いていることはもちろん、株の大きさに見合ったサイズの鉢を選びましょう。