今回は葉が茂り過ぎたパキラをばっさり剪定して整えた際の経過をお届けします。
現在、パキラを育てていてもさもさに茂り過ぎた状態にお困りの方は、ぜひ今回の記事をご参考にされてくださいね。
記事後半では、剪定で出たパキラの枝を水差しで発根させる方法もご紹介するよ。では、さっそくスタート!
パキラをバッサリ剪定して整える!剪定後の経過レポート
パキラの剪定に適しているのは生育が盛んな春~秋です。
ただ、今回はすべての枝葉を切り落とす予定のため、より回復期間が長く設けられるよう6月に実施しました。
もさもさに生長し過ぎたパキラ、思い切ってばっさり剪定【2023/6/28】
まずは剪定前のパキラからご覧ください。(下写真)
ダイソーで購入した100円のパキラ。2年ほどでこんなに大きくなりました。
ただ、株が3つあってそれぞれの葉がぶつかりあってもさもさの状態。時期も丁度良いのでばっさり剪定してみます。
はい。ばっさりといきました。剪定後のパキラはというと…。
幹だけになってしまいました。かなり不安になるビジュアルですが、生育旺盛なパキラ。
時期さえ間違わなければ1か月ほどで新芽が出てきます。
ただし、葉をすべて失った状態のパキラは剪定前よりも土が乾きにくくなっています。
水のやり過ぎに気を付けながら、これまで通りの場所で管理を続けるよ!
剪定で幹だけになったパキラ。よく見ると新芽が見える【2023/7/10】
ばっさり剪定から12日経ちました。
一見、特に大きな変化はありません。しかし、よーく目を凝らして観察してみると…
剪定で生じた切り口のまわりに黄緑色の新芽が吹いてきたのが分かります。
こちらの幹にも発見。3本中2本の幹に新芽が確認できました。
引き続き、水のやり過ぎに気を付けながら管理を続けるよ!
剪定からついに新芽が動き出したパキラ【2023/7/15】
剪定から17日が経過。3本の幹すべてに新芽を確認できました。
分かりにくいですが、幹の途中から新芽が吹いています。
剪定から3か月経ちました【2023/9/12】
新しい葉が開いていい感じに育ちました。
葉っぱ同士がぶつかって窮屈そうだったので、このタイミングで植え替えを実施。
鉢から取り出すと根が詰まって苦しそうでした。
3株あるので、大きな株1本と小さな株2本に分けて植え替えることに。
1本の株は友人にプレゼントすることにしました。残りの2本は別の鉢に植えて引き続き育てていきます。
根が絡み合っていたので、ハサミで根をカットしました。
まだしばらくは暖かいので、冬までにはある程度回復してくれると思います。
コンパクトに育ってます【2024/6/12】
大胆に切り戻しから約1年が経ちました。ちょっと樹形が歪ではありますが、問題無く育っています。
剪定で出たパキラの枝を水差しで発根させる方法
剪定で出たパキラの枝をそのまま捨ててしまうのはもったいありません。
水差しにして楽しめます。うまくいけば発根し、土に植え替えればそのまま新たに育てることも可能ですよ。
剪定で出たパキラの枝を水差しで発根させる方法 手順①葉数の調整
剪定で出たパキラの枝に葉が沢山ついている場合、蒸散を抑えるために葉数を減らしておく必要があります。
穂先に1~2枚残る程度まで葉をカットします。枝の長さは10cm程度に整えました。
葉がある限り、植物は光合成により水分を放出する。根を失った状態の枝は乾燥しやすい。発根する前に枯れてしまうのを防ぐためにも、多すぎる葉は減らしておくんだね。
剪定で出たパキラの枝を水差しで発根させる方法 手順②水に挿す
葉数を調整したパキラの枝は穂先を上にして水を張った容器に挿します。
水は水道水で構いません。5日~7日に1回程度、水を替えて直射日光を避けた明るい場所で管理します。
途中、切り口がぶよぶよと茶色っぽく傷んでしまったら腐敗した部分を切れ味の良いハサミでカットして。そうすると新たに水を吸い上げ、発根しやすくなるよ。
剪定で出たパキラの枝を水差しで発根させる方法 手順③1か月ほどで発根
水差しにして2週間ほど経つと、茎の断面近くから白い粒々が出てきます。
さらに2週間ほどすると、白い粒が徐々に伸びて根っこになります。
ここまで根っこが伸びたら土に植え替えて育てます。もちろん、そのまま水差しで楽しむことも可能です。
大きく育てたいなら、根っこが3~5cmほど伸びた段階で土に植え替えます。
水差しのままだとなかなか大きくなりません。
挿し木にして約1年後…
挿し木にして約一年後のパキラです。
4本あった挿し木は2本ダメになってしまいましたが、残り2本は元気に育っています。
ただ、挿し木で増やした株は幹がとっくり状に膨らむことは基本ありません。
もちろん長く育てているうちに木質化し、幹は太くなっていきますが、とっくり状の株が欲しいなら「実生株(種から育てたもの)」を選んでください。
パキラをバッサリ剪定して整える!剪定後1年の経過レポート【まとめ】
ということで、今回はもさもさに茂ったパキラをばっさり剪定してみた際の経過をお届けしました。
「剪定」というと難しいイメージを抱かれるかもしれませんが、時期さえ間違わなければ失敗を防ぐことができます。
特にパキラは丈夫な植物!!
パキラの剪定適期は生育がさかんな春~秋ですが、今回のようにばっさり剪定する場合はより回復力の高い春(5月~6月頃)に挑戦するのがおすすめですよ。
パキラを育てているなら持っておきたい便利アイテム
☆★土に挿しておくだけで最適な水やりのタイミングを色でお知らせしてくれる。便利な「水やりチェッカー」↓↓
☆★パキラ以外にも沢山の観葉植物を育てているなら1つは持っておくべき。太い枝も切れ味抜群な「剪定はさみ」↓↓
☆★鉢底の通気性を確保し根腐れを防ぐ。蒸れを嫌うパキラにおすすめの鉢を浮かせるアイテム「ポットフィート」↓↓