パキラの新芽がなかなか開かない…。ちゃんと水やりしてるのに何故?
パキラの新芽が変形したり変色したりしてうまく育たない…。
パキラを育てていると新芽が開きにくくなることがあります。
このような場合、単なる気温不足であれば気長に待つしかありませんが、他の原因である場合は早めの対処が必要なケースもあります。
今回は、パキラの新芽が開かない時によくある原因と対処法についてまとめてみました。
パキラの新芽がなかなか開かないときの原因は?
気温が足りない(20度以下)
パキラの生育適温は、20度~30度くらいです。
20度以下になると徐々に生育が緩慢になり、15度以下になると新芽が開きにくくなってきます。
根がダメージを受けている
パキラの新芽がなかなか開かない場合、根がダメージを受けている可能性もあります。
水のやり過ぎややらな過ぎ、根詰まりや根腐れなどによって根に負担がかかると、新芽がなかなか開きません。
パキラの新芽が開いてもすぐ落ちる、変色する理由は?
根詰まり、根腐れ
水のやり過ぎや土の劣化、根詰まりなどによって根が傷んでいると、新芽がスムーズに成長できずに変形したり、落ちてしまったりすることがあります。
特に、前回の植え替えから1~2年以上経っているなら、土の粒が崩れて鉢内が蒸れている可能性が高いです。
使用している土によっては1年ほどで粒が崩れ、土が団子状に固まっていることがよくあります。
特に、安価な赤玉土を使用している場合は粒が崩れやすいので注意です。
害虫被害
害虫は柔らかい新芽を好みます。
新芽まわりに白い綿状のものや茶色や黒の粒々のもの、蜘蛛の巣のようなものが付着している場合、害虫被害を受けている可能性が高いです。
見つけたら早目に取り除くか、殺虫剤を使用して早めに退治してください。
「なんの害虫が分からない」「害虫か病気かも判断できない」などという場合は、ベニカネクストスプレーが便利です。
使用時は屋外へ移動します。
夏場の直射日光
パキラは日光を好みますが、夏場の直射日光に当たると葉を傷めやすいです。
特に新芽はまだ柔らかく、強い光に当たると焼け焦げたように傷んでしまいます。
パキラの新芽が開かないときの対処法
寒さが原因の場合は寒さ対策。春まで気長に待つこと
パキラは暖かい環境を好みます。
最低でも15°C以上の温度を保つようにし、寒冷な場所や冷房の風が直接当たる場所は避けてください。
春になって気温が上がってくれば、自然と新芽は開き始めるはずです。
根詰まりが疑われる場合は春に植え替える
パキラを1年~2年以上植え替えていない場合、根詰まりや土の劣化などによって根が傷んでいる可能性があります。
パキラの植え替えに適しているのは春~秋の暖かい時期です。
寒い時期の植え替えは株を弱らせてしまうため避けた方が無難です。
根腐れが疑われる場合は一旦、水やりストップ
根腐れが疑われる場合、水やりは一旦ストップしましょう。
傷んだ根はうまく水分を吸うことができないため、水を与えることで腐敗を進めてしまう恐れがあります。
暖かい時期に鉢から取り出し、黒くボロボロになった根を取り除きましょう。
その後、肥料分を含まない清潔で水はけの良い土に植えつけ発根を待ちます。
害虫が付いているなら早目に取り除くこと
新芽に病害虫が付いていないかを確認します。
見つけた場合は、すぐに駆除し、必要に応じて園芸用の殺虫剤を使用してください。
放っておくと被害が拡がり、そのまま枯らされてしまったり、最悪の場合は他の植物にまで被害が及ぶ恐れもあります。
☆★観葉植物に付きやすい害虫、病気を退治・治療してくれる
夏場の直射日光には当てない
屋外管理の場合、夏場の直射日光には当てないでください。
本来は日光を好むパキラですが、高温時は蒸散が追い付かず、強い光に当たることで葉を傷めやすいです。
半日陰へ移動するか遮光ネットを使います。
室内なら南~東向きの窓際に置く
パキラは耐陰性があるため室内でも育てられる観葉植物として人気があります。
ただし、あまりにも日当たりが悪いと徐々に株自体が弱って、新芽を出したり、開いたりする力が弱まってしまいます。
室内の場合、明るく風通しの良い南~東向きの窓際に置いて育てることが大事です。
パキラのよくある質問
葉が下を向いてピンと開かない…
日当たりがイマイチだと葉の厚みが薄くなり、葉がピンと張りにくくなることがあります。
パキラは本来、日光が大好きな植物です。屋外なら夏のみ直射日光を避けた場所へ移動します。
室内なら南~東向きの窓際がベストです。
パキラの幹から新芽を出す方法は?
パキラの幹から新芽を出すなら、光・水・風が不可欠です。
環境を整えたうえで春に切り戻すと、切り口のまわりから複数の新芽が出てきます。
パキラの新芽が開かない原因は?新芽が変色、変形するときの対処法【まとめ】
- パキラの新芽が秋や冬に開かない場合、気温が足りていないことが多い➡暖かくなるまで気長に待つ
- 気温は足りている(20度以上)のにパキラの新芽が開かない・変色する・変形する➡根がダメージを受けているか、害虫被害、直射日光によるダメージを受けている可能性
- パキラの新芽が開かない場合、まずは気温が足りているか確認すること
- 次に、害虫や根詰まり、根腐れを起こしていないかチェック。夏場は直射日光の当たらない場所で管理すること
- 根詰まりを起こしていなくても、前回の植え替えから1年以上経っていれば、土の粒が崩れて鉢内が蒸れていることがよくある