観葉植物の中でも人気の高いパキラ。室内で育てていると、成長が早く、いつの間にか天井に届いてしまうこともあります。
そんな時に有効なのが「胴切り」です。
そこで今回は、パキラの胴切り手順、注意点、そして失敗しないためのコツまでを徹底解説します。
パキラの胴切り手順を画像付きで解説します
パキラの胴切りは、生育が盛んになる春~初夏(4月~6月ころ)に行いましょう。真夏や寒くなる直前は絶対に避けます。
準備するもの
- 剪定ばさみ: 鋭利で切れ味の良いものを使用。
- 消毒液(アルコールや漂白剤): 道具の殺菌に使用。
- 布やペーパータオル: 切り口の水分を拭き取る。
- 癒合剤: 切り口の乾燥と病害虫予防。
- 手袋: 樹液から手を保護する。
ステップ1: 切る場所を決める
伸びすぎている枝を理想の高さに切り詰めます。どうしても心配な場合、葉を数枚残しておくのがおすすめです。
今回は少し背が高くなりすぎたので、10センチほど切り詰めます。
ステップ2:一気に切る
切断面から病原菌が侵入しないように、剪定ばさみをアルコールで消毒します。
迷わず、一度でスパッと切ります。切り口がギザギザになると、病害虫の原因になるので注意しましょう。
ステップ3: 明るく風通しの良い場所に置く
胴切り後のパキラは明るく風通しの良い場所に置いてください。
室内なら南~東向きの窓際に置くのが理想ですが、気温が許すなら、屋外の半日陰に置くのがおすすめです。
ステップ4:二週間ほどで新芽が出てくる
胴切り後は、新しい芽が出てくるまで様子を見守ります。通常、2~4週間程度で芽が出始めます。
1ヵ月ほどすれば、次々と葉が開き始めます(上写真)。
胴切りから3か月後、まんべんなく葉が開きました(上写真)。
パキラを胴切りするメリットとデメリット
パキラを胴切りするメリット・デメリットは、以下の通りです。
胴切りのメリット
- 樹形を整える: バランスの良い形を維持できます。
- 新芽の発生を促す: 切り戻すことで新しい枝が出やすくなります。
- 健康管理: 病害虫に侵された部分や弱った枝を取り除くことができます。
胴切りのデメリット
- 一時的に見た目が悪くなる:すべての葉を切り落とすため、新しい葉が成長するまでは寂しい見た目になります。
- 失敗のリスクがある:すべての葉を落とすため、失敗のリスクが高めです。
-
成長が遅れる可能性:一時的に植物がストレスを受けて成長が遅れることがあります。
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パキラの胴切りを失敗させないコツは?
パキラの胴切りを失敗させないためには、以下のポイントを守りましょう
コツ1: 時期は春~初夏
胴切りをおこなうのは、生育が盛んになる春~初夏(4月~6月ころ)にしてください。
春~初夏は最もパキラの回復力が高く、胴切りしても失敗しにくいです。
コツ2: 道具の切れ味を確認
パキラの幹は硬いです。胴切りするなら、切れ味の良い剪定ばさみを用意しましょう。
切れ味の悪いハサミだと、幹を傷つけたり、株に余計な負担を与えてしまいます。
コツ3: 元気がない時はムリに敢行しない
元気なパキラであれば回復力が高く、新芽も出やすいです。
逆に弱っている場合は胴切りを控えるべきです。
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パキラの胴切りのよくある失敗例と対処法
新芽が出ない
- 原因: 切る場所が悪かった、または時期が不適切。
- 対処法: 成長期を待ち、再度適切な位置で胴切りを行います。
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切り口が腐る
- 原因: 切り口の処理が不十分、水やりが多すぎた。
- 対処法: 腐った部分を再度切り落とし、癒合剤を塗布します。
パキラの胴切り手順を画像付きで解説!失敗しないためのコツも【まとめ】
パキラの胴切りは、見た目を整えたり、新芽を増やしたりするための重要な作業です。
本記事で紹介した手順とコツを参考にすれば、初心者でも安心して胴切りができます。
植物が元気に育つ環境を整えながら、自分好みの形に仕立て直してみてください!